
SNSの常識がまた一つ変わる?DM機能が「消える日」が近いかもしれない
イーロン・マスク氏のもとで次々と仕様が変わっているSNSプラットフォーム「X(旧Twitter)」。その中でも、多くのユーザーにとって欠かせない「ダイレクトメッセージ(DM)」機能が、まさかの「完全廃止」に向かっているのではないかという声が広がっています。
発端となったのは、Xの社内エンジニアによる何気ない一言でした。
社員の発言が火種に――「DM全体がまもなくなくなる」
あるユーザーがX上でDMに関する不具合を投稿したところ、それに対してXのソフトウェアエンジニアであるザック・ワルネック氏が反応。「DMは全部まもなくなくなるよ」と、さらっと返信したのです。

それ以外に公式な説明やフォローアップは一切なし。X側からの正式発表も今のところありません。この“唐突な予告”に、Xユーザーの間では不安と混乱が広がっています。
Premium優遇や迷走気味のDM仕様
XのDM機能をめぐっては、近年さまざまな仕様変更が行われてきました。特に物議を醸したのは、有料会員(Premiumユーザー)のDM送信範囲が無制限になったこと。これによりスパムの温床になるなど、DMの存在意義が揺らぎつつあったのも事実です。
今回の「DM完全廃止」という噂は、その流れを決定づける動きとも受け取れます。
代わりに登場?新サービス「XChat」の存在が浮上
XのDMが本当に廃止された場合、その代替手段として名前が挙がっているのが「XChat」と呼ばれる新たなメッセージングサービスです。ただし、これは現時点であくまで憶測に過ぎません。
XChatがどのような形で登場するのかも不明ですが、可能性としては大きく2つ考えられます。一つはMetaがFacebookからMessengerを分離したように、XChatを独立アプリとして展開するパターン。もう一つは、X本体のアプリに統合された形で、DM機能を刷新するパターンです。
どちらにしても、ユーザーの使い勝手がさらに悪化するような変更にならないか、慎重な見守りが必要です。
公式発表が待たれる中、ユーザーは不安視
現時点では、DM機能が本当に廃止されるのか、それともリニューアルなのかははっきりしていません。しかし、Android Authorityなどが報じている通り、社内関係者の発言でここまで憶測が広がってしまうということ自体、Xのコミュニケーションスタイルに疑問を持たざるを得ません。
「突然DMが消えた」といった混乱を防ぐためにも、運営側には明確なアナウンスと今後の方針説明が求められています。
これまでもXは数々の仕様変更を突如として行ってきましたが、今回ばかりは多くのユーザーの“日常的な連絡手段”が関わる話。新機能が登場するにしても、利用者の利便性や安心感を損なわない配慮が期待されます。