Snapdragon 8s Eliteの詳細が判明──ハイエンド性能をより身近に

Qualcommが準備中とされる新たなモバイル向けチップセット「Snapdragon 8s Elite(型番:SM8845)」に関する情報がリークされ、話題となっています。このチップは、最新の3nmプロセス(TSMC N3P)を採用し、これまでより手頃な価格でフラッグシップ並みの性能を提供することを目指しているとされています。

ついにOryonコアを中価格帯に投入か

今回の情報は、中国の信頼性の高いリーカー「Digital Chat Station(DCS)」がWeibo上で明らかにしたものです。それによると、この「Snapdragon 8s Elite」は、同社の最上位チップ「Snapdragon 8 Elite(SM8750)」とほぼ同等の性能を備えるとのこと。しかも、次世代の8 Elite Gen 2(SM8850)と同じ、最先端の3nmプロセス技術「TSMC N3P」で製造されると伝えられています。

さらに注目すべきは、このチップにQualcomm独自のカスタムCPUコア「Oryonコア」が採用される可能性がある点です。Oryonコアはもともと超ハイエンドモデル向けの技術であり、これがよりリーズナブルな価格帯のチップに導入されれば、性能面で大きなブレイクスルーとなるでしょう。

フラッグシップ級の体験をより多くのユーザーに

現行のSnapdragon 8s Gen 4の後継として登場すると見られているこの「8s Elite」は、チップ名から「s」の表記が外れる可能性もあり、製品グレードとしての格上げを意味しているのではないかと推測されています。

スペック面では、現行のSnapdragon 8 Eliteと同等の性能と効率性を備えながらも、価格面ではより手の届きやすい設定になる見通しです。つまり、これまでフラッグシップ機にしか搭載されなかったような処理能力や機能が、より広い層のユーザーにも提供されることになります。

OPPO、vivo、HONORなどが採用予定

DCSの投稿によると、このSnapdragon 8s Eliteは中国系大手スマートフォンメーカーであるOPPO、vivo、HONORがすでに採用を決定している模様です。ただし、現時点では具体的にどのモデルに搭載されるかまでは明らかにされていません。

とはいえ、複数の大手ブランドがこのチップの採用を決めているという事実だけでも、Qualcommの戦略が市場において一定の支持を得ていることがうかがえます。今後数カ月以内には、この新型チップを搭載したスマートフォンが続々と登場してくる可能性が高そうです。

性能とコストのバランスに期待

Snapdragon 8s Eliteは、パフォーマンスと価格のバランスを重視するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となりそうです。Oryonコアや3nmプロセスの採用により、これまで以上に高い処理性能と電力効率が期待されます。

フラッグシップ級の性能を、より多くのユーザーが享受できる時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。今後の動向に注目が集まります。

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