Google、Android 12および12Lのセキュリティアップデート提供を終了

3年以上のサポートに一区切り

Googleは、2021年にリリースしたAndroid 12およびAndroid 12L向けのセキュリティアップデートの提供を正式に終了しました。これにより、両OSを搭載したデバイスは今後、Googleからのセキュリティ修正を受けられなくなります。

3月分のアップデートを最後に、4月2025年のセキュリティパッチにはAndroid 12および12Lの記載がなく、事実上のサポート終了が確認されました。これは、Googleが旧OSに対して約3年から3年半のサポートを行うという従来の方針に則った形です。

旧OSの脆弱性修正はメーカー対応に

Androidのセキュリティアップデートは通常、毎月配信され、OSの脆弱性や不具合の修正が行われています。2025年4月のアップデートでは、Android 13・14・15に対して複数の深刻な脆弱性修正が提供された一方で、Android 12および12Lに関する記述はありませんでした。

このことから、Googleは2025年3月31日をもって、Android 12および12Lに対する公式サポートを打ち切ったと見られています。ただし、OSのサポート終了=すべてのアップデート停止というわけではありません。端末メーカーが独自にセキュリティパッチを取り込む「バックポート」によって、一部の更新を継続することは技術的には可能です。

Android 12と12L、それぞれの役割

Android 12はスマートフォン向けに2021年10月にリリースされたOSで、UIの大幅刷新「Material You」などが注目を集めました。一方、Android 12Lは2022年3月に登場し、タブレットや折りたたみスマホといった大画面デバイス向けに最適化されたバージョンです。

どちらも現在では後継のAndroid 13、14、そして15が登場しており、機能・安全性の面で世代交代が進んでいます。

まだAndroid 12/12Lを使っている場合は?

Googleからのサポートが終了した以上、Android 12および12Lを搭載した端末は、今後新たなセキュリティ脅威に対して無防備になるリスクが高まります。メーカーによる個別対応があるとはいえ、その頻度や内容は機種ごとにばらつきが出るのが実情です。

もし今もこれらのOSで動作するスマートフォンやタブレットを使っている場合は、可能であれば早めの買い替えや、より新しいOSへのアップグレードを検討することをおすすめします。安全性を確保するためにも、最新のソフトウェアを利用することが、今後ますます重要になってくるでしょう。

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