
シャープのエントリースマートフォン「AQUOS wish4」において、Android 15へのアップデート後からフリーズや操作不能といった不具合が多数報告されています。価格.comのユーザーレビューを中心に、SNS上でも同様の症状に関する投稿が相次いでおり、特に**「タッチパネルが反応しなくなる」現象**に悩まされているユーザーが目立ちます。
フリーズではない?「操作不能」状態に陥る端末
あるユーザーによると、端末自体は動作しているものの、画面タップなどの操作が一切受け付けなくなるとのこと。たとえば動画を視聴中に操作だけが無効になり、スリープにしてから再度画面をオンにしないと復帰しないケースが頻発しているといいます。
また、これが一度だけでなく、「復帰してもすぐ再発する」といった声もあり、日常的な使用に支障をきたしている様子です。
Android 15での共通不具合?初期化も効果薄という報告も
同様の不具合はAQUOS wish4の前機種「wish3」でも報告されており、OSアップデートに起因している可能性が指摘されています。中には端末を初期化(工場出荷状態へリセット)しても不具合が再発するケースもあり、恒常的な問題となっている印象です。
ただし一部ユーザーからは、「設定→システム→仮想メモリをOFFにして再起動」することでフリーズが解消されたという情報も。とはいえ、他のユーザーではこの方法でも改善しなかったという声もあるため、根本的な解決策とは言い難いのが現状です。
「タッチパネルだけフリーズ」現象の正体は?
AQUOS wish4を複数台所有するユーザーによれば、問題は「アプリが落ちる」といったものではなく、タッチパネルの操作のみが不能になるという限定的な現象とのこと。しかも、しばらく放置することで自然と復帰することもあるため、ソフトウェア上の処理遅延や熱による制御機能(サーマルスロットリング)の影響が疑われています。
また、該当ユーザーは仮想メモリ機能を常時オフにしているにも関わらず不具合が発生していることから、単なる設定の問題ではなさそうです。これまでに複数回初期化を試みても改善せず、廉価スマホ特有の熱耐性の低さが根本原因のひとつではないかという見方もあります。
SNSでも同様の症状が続出
X(旧Twitter)でもAQUOS wish4に関する不具合報告が後を絶ちません。
- 「冷房の効いた室内でも熱くなってフリーズする」との投稿や、
- 「Android 15にしてから頻繁にフリーズ、各種自動常駐機能をオフにしたら多少改善したが、Wi-Fiが途切れる問題は解決せず」という声、
- さらには「初期化してもダメで、保証に入っていなかったため買い替えを決意した」というユーザーまで現れています。
これらの報告からも、wish4におけるAndroid 15との相性問題や、そもそものハードウェア的な限界が重なっている可能性が高いといえるでしょう。
安さの代償?信頼性への懸念広がる
AQUOS wish4はそのコストパフォーマンスから人気の高い端末でしたが、Android 15へのアップデート後に見られる不具合の多さは、ユーザー体験に大きなマイナスを与えています。特に「タッチパネルの反応がなくなる」という致命的な症状に対し、明確な改善策が提供されていない現状では、信頼性に疑問を抱く声も増えています。