
Xperia 1 VIIやXperia 10 VIIといった2025年モデルの登場が期待される中、Xperiaスマートフォンの欧州市場における展開が見送られる可能性が浮上しています。もしこれが事実であれば、Xperia史上において極めて異例の事態となります。
信頼筋が語る「欧州販売なし」の可能性
この情報は、過去にも未発表Xperiaの実機画像や正確な仕様を的中させてきたことで知られる著名リーカーが、海外掲示板「esato」に投稿したものです。

投稿によると、ソニーは2025年の新型Xperiaをヨーロッパ市場では展開しない方向で検討しているとのこと。これまで日本国内専売モデルを除くXperiaは、必ずと言っていいほど欧州市場にも投入されてきました。それだけに今回の動きは、多くのユーザーにとって衝撃と受け止められています。
背景にはEUの新規制も?
欧州市場での撤退が現実味を帯びる背景には、EUの新しい規制が関係している可能性も指摘されています。
この規制は、2024年夏以降にEU圏で販売されるスマートフォンに対し、最低5年間のソフトウェアアップデートの提供を義務化するというもの。対象には当然Xperiaシリーズも含まれます。
これに対し、ソニーは昨年のXperia 1 VIの発表時に、OSアップデートの回数を2回から3回に増加、セキュリティや機能更新を含むサポート期間を3年から4年に延長しています。しかし、この対応でも依然としてEUの求める「5年間」には届いておらず、ソニーとしては体制整備の難しさを感じているのかもしれません。
Xperiaの将来に新たな転換点か
昨年のXperia 1 VI/10 VIは米国を含む北米地域、そして中国本土では発売されませんでした。
仮に今回の情報が事実であれば、ソニーは欧州という伝統的な主要市場の一つからもスマートフォン事業の段階的な撤退を進めている可能性も否定できません。
ここ数年、Xperiaの世界シェアは縮小傾向にあり、競争の激しいグローバル市場において苦戦が続いています。一方で、カメラ性能や音質などに定評のあるXperiaは、今なお熱心なファンを世界各地に抱えています。その中でも欧州は、特に根強い支持を集めてきた地域のひとつでした。
そんな欧州市場で2025年モデルの展開が一切ないとなれば、多くのファンにとっては極めて残念な知らせとなるでしょう。今後、ソニーがどのような公式声明を出すのかにも注目が集まります。