ハードウェアを細かく制御できる新機能がベータ版で公開

Xiaomi(シャオミ)は、最新フラッグシップモデル「Xiaomi 15S Pro」向けに、プロユーザーや開発者に向けた新機能「チップ性能パネル(Chip Performance Panel)」のベータ提供を開始しました。これにより、XRING O1チップを搭載したデバイスにおいて、電圧や動作周波数をCPUのコアグループごとに手動で調整することが可能になります。

この機能は現在、開発者向けオプションから手動で有効化する必要があります。あくまで試験段階ではあるものの、これまで一部のハイエンドPCなどにしか搭載されていなかったような“細やかなパフォーマンス調整”が、ついにスマートフォンでも実現された格好です。
主な特徴と使い方
チップ性能パネルを有効にした後は、デバイスの再起動が必要です。Xiaomiは安全性にも配慮しており、もし調整後の設定が原因でシステムが不安定になった場合、自動的に初期状態へと戻るセーフティ機能も備えています。これにより、誤設定によるトラブルの心配も最小限に抑えられています。
注目のポイント:
- CPUコアグループごとの電圧・周波数を個別に調整可能
- 利用できるのはXRING O1チップを搭載したXiaomi 15S Pro限定
- 開発者オプションから手動でベータ機能を有効化
- システム不安定時は自動で設定をリセット
- 調整のたびに再起動が必要
現時点ではXRING O1限定、今後の展開に期待
このチップ性能パネルは現時点ではXRING O1チップ専用であり、他のXiaomi端末では利用できません。ベータ版であるため、不具合が発生する可能性もありますが、今後のアップデートにより対応機種の拡大や機能の安定化が期待されます。
Xiaomiはここ数年、独自チップの開発や高性能化に積極的に取り組んでおり、今回の機能もその一環と考えられます。スマートフォンの処理性能を「自分好みにチューニングしたい」というニーズに応える動きとして、今後の展開が注目されます。