
ソニーが実施したとされる最新のアンケートが、ゲーマーの間で大きな注目を集めています。調査内容は、先日発表された任天堂の次世代機「Nintendo Switch 2」に関するもので、これが新たなPlayStation携帯ゲーム機の布石ではないかと憶測が広がっています。
任天堂の次世代機が業界に与えた衝撃
「Nintendo Switch 2」は、価格の高さや予約時の条件設定など、発表直後から様々な議論を呼びました。任天堂のオンラインストアでの予約には、Switch Online加入歴の長さが優先されるなど、購入のハードルが設定されており、スケーラ(転売業者)対策の一環と見られています。
こうした動きに対して、ソニーも敏感に反応しているようです。信頼性の高いリーカーeXtas1s氏がSNS「X」に投稿した情報によると、ソニーは一部のPlayStationユーザーに対してアンケートを実施し、Nintendo Switch 2に関するさまざまな質問を投げかけていたことが判明しました。
ソニーが探る「次の一手」

アンケートでは、Switch 2にどのような機能やスペックが期待されているか、また任天堂の予約戦略に対してユーザーがどのように感じているかといった質問が中心になっています。この調査内容からは、ソニーが競合機の反応を注意深く観察し、今後の製品戦略に活かそうとしている姿勢が読み取れます。
とくに、携帯ゲーム機市場における動きには敏感な様子。現在ソニーは「PlayStation Portal」を展開していますが、これはPS5やクラウドを利用したストリーミングプレイに特化した端末であり、完全なスタンドアロン型の携帯ゲーム機とは異なります。
新型PS携帯機の開発は進行中?
実は昨年11月、Bloombergが「ソニーがPS5相当の性能を持つ携帯型ゲーム機を極秘裏に開発している」と報じたことがありました。この情報が事実であれば、今回のアンケートはそのプロジェクトが着実に進行している証とも考えられます。
ただし、新たな携帯型PlayStationがすぐに登場するというわけではなさそうです。過去の発売周期を踏まえると、次世代据え置き機「PS6」は早ければ2027年に登場すると見られていますが、持ち運び可能な機種が同時にリリースされる可能性は低いというのが業界の見立てです。
ゲーム業界の競争はさらに加速
携帯ゲーム市場は、任天堂だけでなく、マイクロソフトやPCメーカーも参入し、激戦区となりつつあります。たとえばASUSは、XboxのUIを採用したWindowsベースの携帯型端末「Project Kennan」を予告しており、今後の展開が注目されています。
このような状況の中、ソニーが独自の携帯ゲーム機を開発することは、他社との差別化にもつながります。また、任天堂の戦略を事前にリサーチすることで、過去の失敗を繰り返さずに済むという利点もあるでしょう。
今後の動きに注目集まる
ソニーが行ったアンケートは、単なる競合分析にとどまらず、ユーザーの声を製品開発に反映しようとする意図が感じられる内容でした。次世代のPlayStationがどのような形で登場するのか、そして携帯型ゲーム機というジャンルに再び本格参入するのか。今後の展開から目が離せません。
ソース: Notebookcheck