Google DriveのAndroid版、まもなくPDFの自動要約機能を搭載へ──Geminiによる質問対応も可能に

Googleは、Android版のGoogle DriveアプリにPDFファイルの自動要約機能を追加する準備を進めているようです。この新機能により、膨大なPDFドキュメントに目を通す時間を大幅に削減できる可能性があります。


PDFを開くだけで要点がひと目でわかる

すでにWeb版のGoogle Driveでは先月、自動でPDFの要約を表示する機能が導入されており、今回の動きはそのモバイル版への拡張とみられています。Android Authorityが最新のGoogle Driveアプリ(バージョン2.25.280)を解析したところ、Gemini AIによる自動要約を行うためのコードが埋め込まれていることが確認されました。

試験的に有効化された機能では、PDFファイルを開くと画面上部に「Geminiによる要約」が表示されており、内容の全体像を短時間で把握できるようになっています。


手動操作なしで要約が表示されるように

以前のバージョン(2.25.250)では、「このファイルを要約する」というボタンをユーザーが手動で押す必要がありましたが、今後の安定版では要約が自動的に表示される仕様になると予想されています。

この変更により、アプリ側での操作がほとんど不要となり、よりスムーズに情報を得られるようになる点が魅力です。


「Geminiに質問」ボタンで対話的なPDFの理解も

さらに注目すべきは、要約の下に設けられる予定の「Geminiに質問」ボタンです。このボタンをタップすると、Geminiとの対話型インターフェースが表示され、PDFの内容に関する追加の質問が可能になります。

たとえば、「このドキュメントの結論は?」「図3の内容を説明して」など、具体的な疑問に対してもAIが応答してくれる設計です。また、Geminiの回答に対して「いいね」や「よくないね」でフィードバックを送ることもでき、精度の向上にもつながります。


将来的にはフォルダー全体の要約も可能に?

現時点ではPDF単体の要約にとどまっていますが、Googleは将来的に複数ファイルや限定されたフォルダー内の文書をまとめて要約する機能も検討しているようです。大量のドキュメントを扱うビジネスシーンや研究用途において、この機能は非常に有効といえるでしょう。

Googleから正式なアナウンスはまだありませんが、今回発見されたコードの内容から判断すると、リリースはそう遠くないと見られています。Androidユーザーにとって、Google Driveはさらに頼れる情報整理ツールへと進化しようとしています。

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