
2025年に登場が予想されるソニーの次期フラッグシップモデル「Xperia 1 VII」。信頼性の高いリーカーからレンダリング画像が公開され、少しずつスペックの全体像も見え始めています。そんな中、この新モデルに関する気になる動きが浮上しました。
OEM IDから見えてきた販売エリアの変化
フランス領ポリネシアの通信キャリア「vini」のウェブサイト上に、まだ発表されていないXperiaモデルのOEM IDリストが一時的に掲載されていました。そこに記載されていたのは、「PM-150x-BV」と「PM-151x-BV」という2種類の型番です。

このうち、「PM-150x-BV」は「PM-1501-BV」のナンバーが抜けているため、確認できるID数は5つ。一方で、「PM-151x-BV」は6つのIDが存在することが分かっています。
昨年のXperia 1 VIのOEM IDは、PM-1490-BVからPM-1496-BVまでの7種類で、展開地域に応じた複数のバージョンが用意されていました。それと比較すると、今年のモデルでは1〜2つのバージョンが削減される可能性が高そうです。

除外されるのはどの市場?
現時点では、どちらの型番がXperia 1 VIIを指しているかは特定されていませんが、過去の傾向から判断すると「PM-151x-BV」が該当モデルである可能性が高いと見られています。仮にそうであれば、用意されるOEM IDは6つのみ。つまり、どちらにしても展開バージョンが減るという点に変わりはありません。
ドコモ版やau版、ヨーロッパやアジアの主要市場向けモデルが削減対象になるとは考えにくいため、候補として浮かぶのはソフトバンク版や米国市場向けのモデルです。とくに米国では競合が激しく、コストパフォーマンスが問われるため、戦略的に外す判断がなされても不思議ではありません。
高評価だった前モデルと対照的な動き
昨年のXperia 1 VIは、国内外で「Xperia 1 V」よりも高評価を受けており、デザインやカメラ性能など多くの面で改善が見られました。その流れを受けて、むしろ今年は展開地域を広げる可能性もあるのではと期待されていた中でのこの動きは、少々意外です。
ソニーは近年、Xperiaブランドの見直しを進めており、採算性の観点から地域ごとの販売戦略を調整していると言われています。今回のOEM IDの件も、そうした流れの一環と考えられるでしょう。
今後の動向に注目
現時点ではあくまでリーク情報に基づく予測ではありますが、Xperia 1 VIIが前モデルよりも展開地域・バージョンを絞ってリリースされる可能性は高そうです。製品としての完成度が高ければ、逆に「限られた地域で選ばれるプレミアムモデル」としての位置づけになるのかもしれません。
正式発表が待たれる中、ソニーの次の一手に注目が集まります。