
サムスンの次世代2nm SoC、Exynos 2600の名称変更の可能性が開発中の次世代2nm SoCに関して、名称が「Exynos 2600」ではなくなる可能性があるとの噂が浮上しています。これが事実であれば、同社はブランド戦略を見直し、競争力を高める意図があるのかもしれません。
Exynos 2600は別の名称に?
現在、サムスンの次世代2nm SoC、Exynos 2600の名称変更の可能性は2025年後半に「Exynos 2500」を投入する見込みですが、その後継モデルとして「Exynos 2600」が登場すると予想されています。しかし、一部の情報によると、サムスンはこれまでの「Exynos」ブランドを刷新し、新たな名称を採用する可能性があるとのことです。

この情報を発信したのはX(旧Twitter)の@Vhsss_God氏で、Samsungの最先端SoCに関する独自情報を持っていると主張しています。これまでの報道では、サムスンは次世代の2nm GAA(Gate-All-Around)プロセスを用いた「Exynos 2600」の試作生産で歩留まり30%を達成したとされています。このチップの量産は2025年5月に開始される予定であり、仮に名称変更があるとすれば、そのタイミングで発表される可能性が高いでしょう。
Qualcomm依存からの脱却なるか?
今回の噂では、サムスンがQualcommのSnapdragonチップセットの使用を減らし、自社製SoCの比率を高めることを目指しているとも言われています。これまでもSamsungは自社製プロセッサを増やす試みを続けてきましたが、半導体部門が抱える様々な課題のため、完全な脱却には至っていません。
特に、Qualcommの最新フラッグシップSoCである「Snapdragon 8 Elite Gen 2」はTSMCの第3世代3nmプロセスで製造されるとされており、高い安定性と性能が期待されています。そのため、サムスンがSnapdragonに依存せずに競争力を維持するためには、2nmプロセスの成功が不可欠です。
次世代チップ「Ulysses」の開発も進行中
さらに、サムスンは2nm GAAプロセスを用いた新しいSoC「Ulysses」を開発中との情報もあります。これは、同社が独自の技術力をさらに強化し、競争力を高めるための一環と見られます。このチップが最終的に新たなブランド名を冠するのか、それともExynosシリーズの一部として継続するのかは不明ですが、今後の動向に注目が集まります。
今回の噂が真実かどうかはまだ分かりませんが、サムスンが半導体市場での地位を強化するために、新たなブランド戦略を検討している可能性は十分にあります。2nmプロセスの成功が鍵を握る中、サムスンの今後の動きに期待が高まります。