MediaTek「Dimensity 9500」、最新ベンチマークで苦戦―Snapdragon 8 Elite Gen 2が最大61%上回る結果に

先行発表の優位は続かず?

MediaTekは、次期フラッグシップSoC「Dimensity 9500」をSnapdragon 8 Elite Gen 2より1日早く発表すると噂されています。しかし、その優位は性能面では続かないかもしれません。最新のGeekbench 6スコア比較で、Qualcommの新型チップに大きく差をつけられたことが明らかになりました。

CPU構成は「1 + 3 + 4」、最大4.20GHz駆動

Dimensity 9500を搭載したとみられるVivo X300の試作機がGeekbench 6に登場し、シングルコア 2,352点、マルチコア 7,129点を記録しました。
CPU構成は「1 + 3 + 4」で、最も高性能なコアは最大4.20GHz駆動。これは以前のテスト時(4.00GHz)よりわずかに高いものの、実際には定格より低いクロックで動作していた可能性が高く、スコアは伸び悩みました。

Snapdragonは低クロックでも圧勝

一方、Snapdragon 8 Elite Gen 2もGalaxy S26 Edgeでのテスト時には、性能コアを標準の4.74GHzではなく4.00GHzに制限していました。それでもシングルコア 3,393点、マルチコア 11,515点と、Dimensity 9500を最大61%上回る結果を残しています。
QualcommはARMのリファレンス設計に依存せず、自社開発コアを採用したことが功を奏しているとみられます。

まだ最終形ではない可能性も

今回の結果は、両チップとも本来のクロックより低い状態での比較であり、最終的な製品版で性能が向上する可能性はあります。Dimensity 9500が他のベンチマークや実使用環境でどこまで巻き返せるか、正式発表後の検証が注目されます。

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