5月に入って一気にミッドレンジ機種の選択肢が増えたという印象の国内Androidスマホ市場。
中でも特に注目度が高いのがシャオミのサブブランド、Redmiの主力モデルの一つ、Redmi Note 13 Proや先週Xperia 1 VIと一緒に発表されたXperia 10 VIなど。
一方、Redmi Note 13 ProはSnapdragon 7s Gen 2、Xperia 10 VIはSnapdragon 6 Gen 1搭載でチップセット名、そして世代的もRedmi Note 13 Proの方が性能は上のはず。
しかし、両モデルのベンチマークスコアを比較してみたところ、実際の両モデルの性能差というのはかなり小さいことが判明しました。
Xperia 10 VIとRedmi Note 13 Proのベンチマークスコア比較
以下はXperia 10 VIのこれまでに見つかっているベンチマークスコア:
そして以下はRedmi Note 13 Proのベンチマークスコア:
マルチコアでは若干Xperia 10 VIよりもRedmi Note 13 Proのスコアが高くなっていますが、マルチコアでの平均値では違いは数%。
この程度のベンチマーク性能差であれば実使用で感じる性能差というのはほとんどなさそうです。
ただ、これはある意味あたりまえ。
というのも、Snapdragon 6 Gen 1とSnapdragon 7+ Gen 2はCPUコアのアーキテクチャもGPUも全く同一で、異なるのCPUコアのクロックスピードのみ。
また、一部ではSnapdragon 7s Gen 2はSnapdragon 6 Gen 1と比べて発熱問題などが起こりやすく、ゲームでのフレーム落ちといった問題が頻発。SD6Gen1の方が実使用では優秀といった指摘も。
ちなみにこのSnapdragon 7s Gen 2は8月に発売予定のFCNTの最新機種「arrows We2 Plus」にも搭載されます。
一方のSnapdragon 6 Gen 1はXperia 10 VIの他、AQUOS sense8にも搭載されています。
性能は非常に近いこの2機種。
少なくともクアルコムの「6シリーズ」と「7シリーズ」というクラスの違いだけで判断はしない方がよさそうです。
コメント
MediaTekのDimensityもリネームしているSoCがありますが、クアルコムで同じようなものでは、Snapdragon 7+ Gen2とSnapdragon 8 Gen 1が当てはまりますね。
これらもSoCのクロックが多少異なる点を除いてコア構成が全く同じものなので…