ソニーが正式発表をした2024年最新ミッドレンジモデル「Xperia 10 VI」。
主な進化点と言えば、なんといっても2年ぶりにチップセットを変更で、前モデルのSnapdragon 695→Snapdragon 6 Gen 1へとなりました。
一方、国内でこのXperia 10 VIの競合機種となることが予想されているのが同じSnapdragon 6 Gen 1を搭載した機種で半年ほど前にリリースされたシャープの主力モデル「AQUOS sense8」。
Xperia 10 VIとAQUOS sense8の価格比較
そしてXperia 10 VIとAQUOS sense8のそれぞれの公式ストアでの価格は以下の通り:
- Xperia 10 VI XQ-ES44: 70000円(市場推定価格)
- AQUOS sense8 SH-M26: 56,980円
つまり、両者には約1.3万円の価格差があるということになります。
というわけで、今回はこのXperia 10 VIとAQUOS sense8のスペックを比較し、価格差1.3万円を正当化できるだけの魅力があるのか、という点を見てみたいと思います。
Xperia 10 VIとAQUOS sense8のスペック比較
Xperia 10 VI | AQUOS sense8 | |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL FHD+(1080×2520) リフレッシュレート60Hz | 6.1インチ IGZO OLED FHD+(1,080×2,432) リフレッシュレート90Hz |
チップセット | Snapdragon 6 Gen 1 | Snapdragon 6 Gen 1 |
メモリ | 6GB RAM | 6GB RAM |
ストレージ | 128GB | 128GB |
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋認証 顔認証 |
リアカメラ | 標準:48MP 1/2.0“, 26mm/52mm,F値1.8 超広角:8MP 1/4.0″, 16mm, 2.2 | 標準:50MP 1/1.55″, 2mm,F値1.9 超広角:8MP 14mm, F値2.4 |
フロントカメラ | 8 MP, 1/4.0″,26mm, F値2.0 | 8 MP, ,26mm, F値2.0 |
サイズ | 155mm×68mm×8.3mm | 153mm×71mm×8.4mm |
重量 | 164g | 159g |
3.5mmジャック | あり | あり |
スピーカー | デュアルフロント | モノフロント |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
microSDカード | 対応 | 対応 |
防水防塵 | IP68 | IP68 |
搭載OS | Android 14 | Android 13 (現在はAndroid 14) |
アップデートサポート | OS2回 (Android 16まで) セキュリティ4年 | OS3回 (Android 16まで) セキュリティ5年 |
AQUOS sense8と比べて、Xperia 10 VIの方が明らかに優れている点としてはメインカメラセンサーのサイズとデュアルスピーカーの搭載くらいでしょうか。
一方で、スクリーンのリフレッシュレートや生体認証(顔認証)、重量などにおいてはsense8の方が優秀。
ただ、それよりも決定的な違いはアップデートサポートで、Xperia 10 VIのOSアップデート回数は従来通り2回のままなのに対し、sense8は3回。
さらにセキュリティーアップデートも1年の違いがあります。
また、先述のようにXperia 10 VIはリリース時期もAQUOS sense8より半年以上遅れており、おそらく今年の秋~念末にはSnapdragon 6 Gen 1以上の性能のチップセットを搭載したAQUOS sense9が登場するはず。
そうなるとやはり、この1.3万円の価格差というのは説明がつかないように思えます。
ちなみに個人的にはAQUOS sense8についても「安い」とは思いません。
が、やはりそれ以上にXperia 10 VIが「高い」という印象は拭えません。
Xperiaのブランドバリューに重きを置く「実を捨てて名を取る」タイプのユーザーでないと、なかなかXperia 10 VI > AQUOS sense8という選択にはならないように思えます。
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