
ドコモが昨日発表、来月上旬発売予定のXperia 1 IV SO-51C。
そしてすでに発売済みのサムスンのGalaxy S22/S22 Ultra。
私の周りではXperia 1 IVにするかGalaxy S22 Ultraにするかで迷っている方が非常に多いという印象です。(AQUOS R7についてはなぜか選択肢に入らない模様)
ただ、このドコモ版のこれら2モデルにはあまり注目されていない重要なネットワーク周りのスペック上の違いがあります。
ドコモのXperia 1 IVとGalaxy S22/S22 Ultraの対応バンド比較
| 4Gバンド | Xperia 1 IV SO-51C | Galaxy S22/S22 Ultra SC-51C/52C |
| 1 | 〇 | 〇 |
| 3 | 〇 | 〇 |
| 4 | 〇 | 〇 |
| 5 | 〇 | 〇 |
| 7 | 〇 | 〇 |
| 8 | 〇 | – |
| 12 | 〇 | 〇 |
| 13 | 〇 | 〇 |
| 17 | 〇 | – |
| 18 | 〇 | – |
| 19 | 〇 | 〇 |
| 21 | 〇 | 〇 |
| 28 | 〇 | 〇 |
| 38 | 〇 | 〇 |
| 39 | 〇 | 〇 |
| 40 | 〇 | 〇 |
| 41 | 〇 | 〇 |
| 42 | 〇 | 〇 |
Xperia 1 IVはGalaxy S22/S22 Ultraよりも対応バンド数が3つ多く、バンド8、17、18に対応している、ということになります。
これらの3つのバンド、ドコモ回線では関係ありませんが、 バンド8 はソフトバンク、 バンド18 はauのプラチナバンドと呼ばれるもので、これらが使えないとそれぞれのキャリアで使うのはかなり不便。というか、ちょっと地方に行くとほとんど使えないレベルかもしれません。
また5Gバンドでも:
| 4Gバンド | Xperia 1 IV SO-51C | Galaxy S22/S22 Ultra SC-51C/52C |
| n3 | 〇 | - |
| n41 | 〇 | – |
| n77 | 〇 | – |
| n78 | 〇 | 〇 |
| n79 | 〇 | 〇 |
| n257 | 〇 | 〇 |
Xperia 1 IVは5Gでもドコモを以外のキャリア3社に割り当てられているバンドn77に対応しており、これは4G同様、ドコモ以外での運用で今後5Gのカバー率が上がってくると大きな差を生むことになりそう。
ご存知のように、2021年のSIMロック原則禁止令以降、キャリアモデルもSIMロックはかかっておらず、そういった意味では現在のキャリアモデルはすべて基本的には「SIMフリー」です。
しかし、他キャリアの主要バンドに対応していない機種が多く、これについては「バンド縛り」として総務省も調査委員会を設置するなど問題視している模様。
そしてまさにGalaxy S22シリーズはこの「バンド縛り」の典型とも言え(他機種も同様ですが)、これでは純粋にSIMフリーとは言えません。
一方、Xperia 1 IVに関しては他キャリアのプラチナバンドにも対応。
このことから、ドコモ版であっても真のSIMフリーと言えるバンド対応しようになっています。
つまり、ドコモで購入して他社のネットワークで使う、あるいは今後乗り換える可能性がある、という方にとってこの違いはかなり重要。
また、今回のXpria 1 IVはeSIM対応、つまりデュアルSIM仕様、ということになるのでドコモ回線以外に他キャリアの回線をサブとして使う予定がある場合にもXperia 1 IVのバンド縛りなし+eSIM対応というのは重要な購入判断材料になると思われます。

なお、Xperia 1 IVの本体価格は19万872円、一方のGalaxy S22 Ultraは18万3744円となっており、価格差は約8000円。
対応バンドを増やすとコストがかさむ、と聞きましたが、この8000円がその差、といった感じなのでしょうか。
ちなみに、au版やソフトバンク版のXperia 1 IVについてはまだ対応バンドまでは発表されていませんが、これらのモデルでも同様に他社キャリアへのバンド対応が充実すると思われます。
ソース:docomo

