TSMCの1.4nm生産が2027年4月に前倒し? 従来計画より1年早まる可能性

TSMCが次世代の1.4nmプロセス技術について、生産開始時期を大幅に前倒しする可能性が浮上しています。台湾メディアの報道によると、1.4nm、いわゆる「14A」プロセスを採用する台中の新工場では、2027年4月にも試験生産が始まる可能性があるとされています。量産については2027年後半の開始が見込まれており、従来の計画より約1年早まることになります。

台中の1.4nm工場で建設が進行中

1.4nm工場が建設されているテックパークによると、工場の建設は2025年10月に始まりました。

施設は4つの工場で構成される計画で、最初の工場ではすでに鉄骨の組み立てが進み、現在は床や壁の施工が行われています。順調に進めば、最初の工場は2027年初頭にも完成する見通しです。

2番目の工場についても基礎部分の工事が進められており、今後は鉄骨構造の建設へ移る予定です。こちらは「P2」と呼ばれており、2027年10月までに建設を完了する計画とされています。

1.4nmの試験生産を2027年4月に開始か

今回の報道で特に注目されるのが、1.4nmプロセスの生産スケジュールです。

第1工場では2027年4月に試験生産を開始し、その後、2027年後半に量産へ移行する可能性があるとされています。さらに、第2工場も計画通り進めば2027年10月ごろから量産を開始する見通しです。

これまで1.4nmプロセスの量産開始は2028年が予定されていました。そのため今回の情報が正しければ、TSMCは最先端プロセスの量産を従来計画より約1年前倒しすることになります。

なお、今年7月にも2027年第3四半期までに1.4nmのパイロット生産を開始する可能性が報じられていました。今回の報道ではさらに早い2027年4月という具体的な時期が示された形です。

4つの工場を整備して生産能力を拡大

第3、第4工場については、まだ初期段階にあります。第3工場については建設許可を取得しており、第4工場についても許可取得に向けた手続きが進められているとされています。

両工場は2028年の完成を予定しており、それぞれ約6カ月の間隔を空けて建設が進められる計画です。

TSMCは1.4nm工場群の整備に約490億ドルを投じると報じられており、次世代プロセスでも世界最大級の半導体受託生産企業としての優位性を維持する狙いがあるとみられます。

1.4nmプロセスは、現在の2nm世代に続くTSMCの次世代技術です。もし2027年4月からの試験生産が実現すれば、最先端半導体の世代交代が従来想定より早く進むことになります。ただし、今回の生産時期は台湾メディアの報道に基づくものであり、TSMCが正式に確定したスケジュールを発表したわけではありません。

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