
ソニーが2026年モデルとして投入するとみられるミッドレンジスマートフォン、Xperia 10 VIIIとみられる端末のGeekbenchスコアが確認されました。注目されるのはベンチマーク結果そのものよりも、搭載チップセットを示す情報です。今回の結果では、前モデルのXperia 10 VIIと同じSnapdragon 6 Gen 3を搭載している可能性が浮上しています。
確認された端末の型番は「XQ-GH54」です。2026年世代のXperiaには「XQ-GE」や「XQ-GH」から始まる型番が確認されており、今回のXQ-GH54はXperia 10 VIIIの欧州向けモデルとみられています。

Geekbenchでのスコアはシングルコアが871、マルチコアが3028でした。ミッドレンジ端末としては一定の性能を示していますが、今回もっとも気になるのはスコアではありません。
チップセットはXperia 10 VIIから変わらず?
ベンチマーク情報のMotherboard欄には「parrot」、CPU情報には「SM6475」と記載されています。
このSM6475はQualcommのSnapdragon 6 Gen 3を示す型番です。Snapdragon 6 Gen 3は4nmプロセスを採用し、最大2.4GHzのCPUコアなどを搭載するミッドレンジ向けチップセットです。
つまり、今回の情報が製品版でもそのまま採用されるのであれば、Xperia 10 VIIIはXperia 10 VIIからチップセットを変更せず、Snapdragon 6 Gen 3を継続採用することになります。

これはXperia 10 VIIIに対して性能面での大幅な進化を期待していたユーザーにとっては、やや残念な情報でしょう。Xperia 10 VIIIでは少なくともSnapdragon 6 Gen 4、さらに一部ではSnapdragon 6 Gen 5の搭載を期待する声も出ていました。
一方で、今回のチップセット据え置きがソニーとして異例というわけでもありません。
過去にはXperia 10 IVとXperia 10 Vで同じチップセットを採用した例もあり、ミッドレンジXperiaでは世代交代のたびにSoCを必ず更新するとは限りません。
メモリ価格高騰が影響した可能性も
今回の据え置きには、近年のスマートフォン市場を取り巻くコスト事情が関係している可能性もあります。
特にAI需要の拡大によってメモリ関連のコストが上昇しており、RAMだけでなくストレージを含め、スマートフォンメーカーにとって部品価格の負担が大きくなっています。
こうした状況では、ミッドレンジモデルほど価格上昇を避けるために、既存のチップセットを継続採用するという判断が取りやすくなります。
ソニーとしてもXperia 10 VIIIの価格をできるだけ抑えるため、チップセットを据え置くという選択をした可能性は考えられます。
もちろん、今回確認されたGeekbenchの端末が開発中のモデルである可能性もあり、最終製品の仕様が変更される可能性は残されています。
とはいえ、Xperia 10 VIIIでSnapdragon 6 Gen 3が継続されるのであれば、性能面ではXperia 10 VIIから大きなジャンプを期待しにくいモデルとなりそうです。今後は、チップセット以外の部分でソニーがどのような進化を用意しているのかが注目されます。
