PS5版「Marvel Wolverine」がエミュレーターで動作、RTX 4080で最大20fpsを記録

PlayStation 5向けに発売されたアクションアドベンチャーゲーム「Marvel Wolverine」が、実験的なPS5エミュレーター「KyTyPS5」で実際のゲームプレイまで動作するようになりました。現時点ではフレームレートが安定していないものの、AMD Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 4080を組み合わせたPC環境で、一部のシーンでは最大20fpsを記録しています。

わずか数日前の段階では、ゲームは初期化処理を抜けられず、スタートメニュー付近でフリーズする状態でした。この時点での動作速度も約2fpsにとどまっていましたが、最新のカスタムビルドでは大きく進展し、メニュー画面から直接ゲーム本編の描画へ移行できるようになっています。

戦闘中は6~9fpsまで低下

一方で、現時点では快適にプレイできる状態にはほど遠い状況です。

通常のシーンでは最大20fpsに達する場合があるものの、戦闘や周囲を移動する場面ではフレームレートが大きく低下し、6~9fps程度まで落ち込むことがあります。

また、ゲームは16GBのVRAMをほぼ使い切っているとされ、GPUだけでなくメモリ周りにも大きな負荷がかかっています。

それでも、3Dモデルやライティング用のシェーダー、キャラクターなどは大きな描画破綻を起こすことなく正常に表示されており、エミュレーターとしてはかなり進んだ段階まで到達していることが分かります。

発売直後のPS5タイトルが急速に動作

今回特に注目されるのは、「Marvel Wolverine」がPS5向けに発売されたばかりのタイトルであるにもかかわらず、これほど短期間でエミュレーター上でゲームプレイまで実現した点です。

KyTyPS5の開発では、リバースエンジニアリング用のツールや低レベル命令の解析・最適化などを活用することで、PS5向けゲームをPC上で動かすための処理が急速に進められているとみられます。Vulkanを利用した描画処理も、今後の性能向上に重要な要素となりそうです。

もちろん、現段階では実用的なPS5エミュレーターとはいえず、ゲームを最初から最後まで安定してプレイできることが確認されたわけでもありません。

開発側が次の目標として掲げているのは、30fpsの壁を突破することです。今回の20fpsという結果からさらに最適化が進めば、PC上で重量級のPS5タイトルをより安定して動作させられる可能性が見えてきます。

PS5向けの大型タイトルが発売から短期間でエミュレーター上のゲームプレイまで到達したこと自体、PS5エミュレーション技術の急速な進歩を示す事例といえそうです。

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