PS6のZen 6、PS5のZen 2からIPCが最大120%向上か。CPU性能が大幅進化

2027年末から2028年に発売されるとの情報がある次世代ゲーム機「PS6」について、CPU性能に関する新たな推定値が報告されています。PS6では、PS5に採用されているAMD Zen 2からZen 6世代へ移行するとされており、IPC(クロックあたりの命令実行数)は大幅に向上する可能性があります。現時点の予測では、PS5を大きく上回るCPU性能によって、複雑な物理演算や多数のNPCを処理するゲームでも高いフレームレートを維持できる可能性があります。

PS6のCPUには、AMDとソニーが共同開発するセミカスタムチップ「Orion」が採用されるとされ、TSMCの3nmプロセスとZen 6アーキテクチャを組み合わせるとの情報があります。

Zen 6を最大10コア搭載か

Orionには最大10個のCPUコアが搭載され、そのうち8コアがゲーム処理を担当する高性能なZen 6c、残る2コアがOSなどのバックグラウンド処理を担当する省電力型のZen 6 LPになるとされています。

動作クロックは3.0~4.0GHz程度とされ、PS5のZen 2から大きく世代が進むことになります。

IPCについては、Zen 2と比較して50~60%程度向上すると予測されています。一方、タイトルにある最大120%という数字は、アーキテクチャのIPCそのものではなく、動作クロックやキャッシュ、コア構成などを含めた総合的なCPU性能の伸びを指した推定値とみられます。

また、PS6ではGDDR7メモリをCPUが共有することで発生するレイテンシーを補うため、48MBのL3キャッシュ、あるいは3D V-Cache技術を採用する可能性も指摘されています。

推定GeekbenchではPS5から大幅に向上

PS6の実機でGeekbenchなどのベンチマークを直接実行することはできないため、今回の数値はAMD製CPUの既存製品やアーキテクチャ情報を基にしたシミュレーションです。

推定されるGeekbench 7のスコアは以下の通りです。

  • PS4:約85(シングルコア)/約420(マルチコア)
  • Core i3-10100F:約1100/約4100
  • PS4 Pro:約110/約880
  • PS5:約910/約5200
  • PS5 Pro:約1000/約5700
  • Ryzen 5 5600X:約1650/約7800
  • Core i5-14600K:約2506/約18,596
  • Ryzen 7 7800X3D:約2426/約15,513
  • PS6:2100超/10,500超

PS4のCPUにはAMD Jaguar、PS5にはZen 2が採用されており、PS5ではPS4からCPU性能が大幅に向上しました。しかし、現在のPC向けCPUと比較すると、PS5のZen 2はすでにRyzen 5 5600Xなどに後れを取っています。

これに対してPS6では、Zen 6への移行に加えてIPCの向上、AVX-512命令セットによるニューラルネットワーク処理の高速化、バックグラウンド処理を専用コアに分離する設計などによって、ゲーム側が利用できるCPUリソースを増やすとされています。

複雑なゲーム処理で大きな効果を発揮する可能性

PS6のCPU性能が実際にこの水準まで向上すれば、単純なベンチマークスコアだけでなく、ゲーム内の複雑な処理にも大きな影響を与えそうです。

大量のNPCを同時に動かしたり、物理演算を多用したり、環境をリアルタイムに破壊したりするゲームでは、GPUだけでなくCPU性能がボトルネックになるケースがあります。

PS6ではこうしたCPU負荷の高い処理に余裕が生まれることで、60fpsだけでなく120fpsを狙うタイトルでも安定したフレームレートを実現しやすくなる可能性があります。

ただし、今回のGeekbenchスコアやZen 6の具体的な構成は、現時点ではあくまで推定です。SonyやAMDがPS6のCPU仕様や性能を正式に発表したわけではありません。

それでも、PS5のZen 2からPS6のZen 6へ移行するのであれば、CPU性能は次世代機における大きな進化ポイントになると考えられます。特に、グラフィックス性能だけではなく、オープンワールドやAI、物理演算などCPU負荷の高いゲーム処理をどこまで引き上げられるのかが、PS6世代の重要なポイントになりそうです。

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