
改造したPlayStation 5で初代Xbox向けゲームを動作させる新たなエミュレーター「XPSemu」が公開されました。オープンソースのXboxエミュレーター「xemu」をPS5向けに移植したプロジェクトで、PS5上でネイティブアプリとして動作するのが特徴です。現時点ではAlpha 1という初期段階ですが、「Halo 2」など実際のゲームを動作させた結果も報告されています。
XPSemuは、初代XboxのCPU処理をQEMUのTCG JITコンパイラーでエミュレートし、グラフィックス処理にはVulkanとRADVドライバーを利用します。あくまで改造済みのPS5を対象とした実験的なプロジェクトで、一般的なPS5環境で利用できるものではありません。
4K解像度にも対応、DualSenseも利用可能
公開されたAlpha 1では、エミュレーター本体にクラシックなインターフェースを採用しているほか、ゲームごとの設定プロファイルやシステム監視パネルなどを搭載しています。
コントローラーについてはPS5のDualSenseに対応しており、初代XboxゲームをDualSenseで操作できます。また、内部レンダリング解像度は1倍から4倍まで変更でき、4K相当の高解像度でゲームを動作させることも可能です。
興味深いのは、解像度を4倍まで引き上げても、基本的なフレームレートへの影響が比較的小さい点です。XPSemuではCPU側の処理負荷が大きいため、解像度を上げた場合でもGPU側の負荷増加によるフレームレート低下が限定的になっているとされています。
Halo 2は最大50fpsを記録
実際のゲームを使ったテストでは、いくつかのタイトルで動作が確認されています。
「Halo 2」は標準設定で安定して30fps前後で動作しました。さらに、ファンが作成したフレームレート向上パッチを適用すると、36~50fps程度まで上昇しています。
「Crash Bandicoot: The Wrath of Cortex」もスムーズに動作したとされる一方、レーシングゲーム「Forza Motorsport」はレース中に15~21fps程度となりました。
この結果からも、タイトルによって性能にはかなり差があることが分かります。特に負荷の高い場面ではCPU性能がボトルネックとなっており、現段階ではすべての初代Xboxゲームを快適に動かせる状態ではありません。
今後の最適化に期待
XPSemuはまだAlpha 1という非常に初期のバージョンであり、対応タイトルや動作性能は今後大きく変化する可能性があります。
それでも、改造したPS5上で初代Xboxのゲームをネイティブアプリとして動作させ、30fpsを安定して維持できるタイトルまで登場している点は興味深い成果です。今後、CPUエミュレーションやグラフィックス処理の最適化が進めば、より多くの初代Xboxタイトルを高いフレームレートで動かせるようになる可能性があります。
