
AppleのXR戦略に大きな転換が訪れるかもしれません。同社の高価格MRヘッドセット「Vision Pro」シリーズについて、後継モデルの開発が中止された可能性が浮上しました。
さらに、未発表のブラックカラー版とみられるVision Proの画像もリークされており、Apple内部でさまざまな試作が行われていたことをうかがわせています。
ブラックカラーのVision Proが流出
今回公開された画像では、従来のホワイト基調とは異なるブラックカラーのVision Proらしきデバイスが確認されています。

ただし、このモデルが実際に製品化される予定だったのか、それとも開発段階で終了した試作機なのかは不明です。Appleは過去にも数多くの試作品を開発してきたことで知られており、今回のブラックモデルもその一つだった可能性があります。

現時点ではAppleからの公式発表はなく、製品として市場投入されるかどうかも分かっていません。

Vision Pro後継機の計画が消滅したとの情報
注目を集めているのは、著名アナリストのMing-Chi Kuo氏が最新の製品ロードマップを更新したことです。
同氏は昨年公開した予測を見直し、新たなロードマップを公表しましたが、そこにはVision Proの後継機が一切含まれていません。従来想定されていた次世代Vision Proの計画が削除されており、シリーズそのものの開発が終了した可能性が指摘されています。
もしこの情報が事実であれば、AppleのXR事業における大きな方向転換となります。
Appleはスマートグラスを優先か
今回の情報によると、Appleは今後ヘッドセットよりもスマートグラスに注力する方針へ移行する可能性があります。
背景には、スマートグラスの方が一般消費者向け製品として普及しやすいという判断があるようです。Vision Proは高性能である一方、価格の高さや利用シーンの限定性が課題として指摘されてきました。
一方で、通常の眼鏡に近い形状のスマートグラスであれば、より幅広いユーザー層への展開が期待できます。
最初のApple Glassは2027年にも登場か
ロードマップによれば、Appleが最初に投入するスマートグラスはディスプレイを搭載しないモデルになる見込みです。
これはMetaとRay-Banが展開するスマートグラスに近いコンセプトになるとされ、早ければ来年にも登場する可能性があると伝えられています。
さらにその後には、光学ウェーブガイド技術を採用した本格的なARグラスも計画されているとのことですが、こちらの投入時期は当初予想より後ろ倒しとなり、2029年頃になるとみられています。
AppleのXR戦略は新たな段階へ
Vision ProはAppleにとって空間コンピューティング時代の幕開けを象徴する製品でしたが、普及という観点では課題も少なくありませんでした。
今回の情報が正しければ、Appleは高価なヘッドセット路線から、より多くのユーザーに受け入れられるスマートグラス路線へと軸足を移そうとしていることになります。
もちろん現時点ではすべて未確認情報の段階ですが、今後数年のApple製ウェアラブル戦略を占ううえで非常に興味深い動きと言えそうです。


