
ソニーが2028年にPlayStation向け物理メディアのサポートを終了すると発表して以降、ユーザーからは反発の声が続いています。こうした中、PlayStationの社員にはSNS上でこの問題について発言しないよう厳しいガイドラインが設けられているとする新たな報道が話題となっています。
元ファーストパーティ開発者が内部事情を明かす
今回の情報は、ゲームジャーナリストでYouTuberとしても活動し、「God of War: Laufey」のライターを務めたAlanah Pearce氏が自身の動画内で明かしたものです。
同氏によると、ソニーは物理メディア終了の発表後に起こるユーザーからの反発を事前に想定しており、PlayStation関連スタッフに対してSNSで批判や議論へ応じないよう指示しているといいます。
さらに、ファーストパーティスタジオの関係者からは「この件に関するSNSガイドラインはこれまでで最も厳しいものだった」との証言もあったとしています。
沈黙を貫く理由は混乱回避か
PlayStationは7月1日に物理ゲームディスクのサポート終了を発表して以降、この問題について追加の説明やコメントをほとんど行っていません。
Pearce氏は、この沈黙は意図的な対応であり、社員が個別に発言することで公式見解と異なるメッセージが広がることを避ける狙いがあるとみられると説明しています。
特に、デジタル販売への移行が既定路線である以上、個別のコメントがかえって議論を長引かせるだけだとソニーが判断している可能性があります。
市場データはデジタル移行を後押し
一方で、市場調査会社Circanaのデータでは、米国におけるパッケージ版ゲームの販売は年々減少しており、物理メディア市場は縮小を続けています。
こうした販売動向を踏まえれば、ソニーがデジタル販売を中心とした戦略へ舵を切ること自体は、市場の流れに沿った判断とも考えられます。
ただし、ゲーム保存の観点や中古市場の維持などを重視するユーザーからは依然として反対意見が多く、署名活動なども継続しています。
Microsoftとは対照的な姿勢
記事では、Microsoftとの対応の違いにも触れられています。
Xboxは近年、ユーザーからの批判やアカウント問題などについて比較的積極的に公式コメントを発信しています。一方、PlayStationは以前からSNS上で個別の議論に応じるケースが少なく、今回も同様の姿勢を貫いているようです。
もちろん、情報の一元化という観点ではメリットもありますが、ユーザーとのコミュニケーション不足を指摘する声も少なくありません。
現時点では今回の内容は元関係者による証言に基づくものであり、ソニーが公式にSNS発言の制限を認めたわけではありません。それでも、物理メディア終了を巡る議論が続く中、PlayStationが今後どのような形でユーザーへ説明を行うのか、その対応に引き続き注目が集まりそうです。


