Xperia 1 VIII、前モデルからの性能進化は期待外れ?Galaxy S26 Ultraとの比較で見えた伸び悩み

ソニーの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VIII」は、最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載し、順当な性能向上を果たしたモデルとして登場しました。

しかし、実際のベンチマーク結果を詳しく見ていくと、同じチップを採用する競合機種と比べて、その進化幅はやや控えめなものとなっているようです。

特にSamsungの「Galaxy S26 Ultra」と比較すると、世代交代による性能向上率には無視できない差が見られます。

平均スコアで見るとGalaxyとの差は明確

Geekbenchの期近25回分のベンチマーク測定結果から平均値を算出すると、前世代からの性能向上率は以下のようになります。

シリーズシングルコアマルチコア
Galaxy S25 Ultra → S26 Ultra約30.6%向上約21.8%向上
Xperia 1 VII → Xperia 1 VIII約24.5%向上約15.8%向上

どちらも性能は向上していますが、Galaxyがシングルコアで3割超、マルチコアでも2割超の大幅な伸びを見せているのに対し、Xperiaはそれを大きく下回る結果となっています。

特にマルチコア性能の伸び率は約16%にとどまっており、最新SoC世代への移行としてはやや物足りない印象も受けます。

「進化した感」が薄い理由

Xperia 1 VIIIの評価でしばしば聞かれるのが、「性能は上がっているが劇的な進化を感じにくい」という声です。

今回の数値を見る限り、その印象は決して間違いではないかもしれません。

Snapdragon 8 Elite Gen 5は前世代より大幅な性能向上を実現したチップとされていますが、Xperia 1 VIIIはその恩恵をフルに引き出せていないようにも見えます。

実際、Galaxy S26 Ultraとの差はシングルコア・マルチコアともに前世代以上に広がっている状況です。

ソニーのチューニング方針が影響か

もちろん、この差には理由も考えられます。

Galaxyシリーズは大型ベイパーチャンバーなどを活用し、チップ性能を積極的に引き出すチューニングが行われていることで知られています。

一方のXperiaは、薄型軽量な筐体設計やカメラ利用時の安定動作を重視する傾向が強く、発熱や消費電力とのバランスを優先している可能性があります。

その結果、ベンチマーク上では保守的な数値になりやすいと考えられます。

それでも「言い訳」では済まない差に

ただ、同じSoCを搭載している以上、ユーザーが期待するのは前世代を大きく上回る性能向上です。

Xperia 1 VIIも発売当初は高いベンチマークスコアで注目を集めましたが、Xperia 1 VIIIは最新世代への移行にもかかわらず、競合機種ほどの飛躍が見られません。

もちろん日常利用で不満を感じる性能ではありませんが、「Snapdragon 8 Elite Gen 5世代の実力を体感したい」という観点では、やや消極的な進化に映るのも事実でしょう。

ベンチマークだけがスマートフォンの価値を決めるわけではありません。しかし少なくとも数値上では、Xperia 1 VIIIは大きな飛躍を遂げたGalaxy S26 Ultraに対し、比較的マイルドな進化にとどまったというのが今回の結果から見えてくる結論と言えそうです。