
Androidは近年、複数端末をまたいだ連携機能を着実に強化してきましたが、基本的な使い勝手の面では、いまだに物足りなさを感じる場面も少なくありません。その代表例が「サイレントモード」です。複数のAndroid端末を使っている場合、これまで端末ごとに個別設定する必要がありましたが、この仕様がついに見直される可能性が浮上しています。
「サイレントモード」は端末ごとに設定が必要だった
これまでAndroidでは、スマートフォンやタブレットを複数所有している場合、「サイレントモード」を有効にするたびに、それぞれの端末で手動操作が必要でした。
スケジュール設定という回避策はあるものの、こちらも端末ごとに設定しなければならず、柔軟性に欠けるのが実情でした。
特に、外出時や会議中など、今すぐ通知を止めたい場面では、この仕様が煩わしく感じられていたユーザーも多いはずです。
Google Play開発者サービスに同期機能の兆し
こうした状況に対し、Googleがついに動き出したようです。
Google Play開発者サービスの最新版「v26.02.31」から、Android Authorityが端末間でおやすみモードを同期することを示すコードを発見しました。
現時点では機能として有効化されていませんが、システムレベルでの対応を示唆する内容であることから、正式実装に向けた準備が進んでいる可能性が高そうです。
Appleに遅れを取っていた端末連携機能
現在のAndroidでは、「サイレントモード」の同期は一部のWear OSスマートウォッチに限定されており、対応機種も限られています。
一方、Appleのエコシステムでは、iPhoneで集中モードやおやすみモードを有効にすると、iPadやMacなど、同じApple IDに紐づくすべての端末に即座に反映されます。
Googleが今回検討している仕組みも、Googleアカウントに紐づくAndroid端末すべてで、おやすみモードを自動的に同期する形になると見られています。
設定画面はハンドオフ項目に追加される見込み
この機能が正式に提供される場合、通話の引き継ぎやインターネット共有などと同様に、「ハンドオフ」関連の設定項目に追加される可能性が高いとされています。
スマートフォンだけでなく、タブレットやスマートウォッチまで含めた包括的な対応が実現すれば、Androidのマルチデバイス体験は大きく向上するでしょう。
一方で、特定の端末やPixelシリーズ限定の機能にとどまる場合、実用性が大きく損なわれる点は懸念材料です。
Androidの端末間同期はまだ発展途上
「サイレントモード」の同期は、以前から噂されている通知の端末間同期機能とも相性が良いと考えられます。この通知同期機能は2024年9月頃に存在が確認されましたが、その後の進展はあまり見られていません。
また、今回のGoogle Play開発者サービスには、Android 17で登場すると見られているユニバーサルクリップボードに関する記述も含まれており、Googleが端末連携機能の強化を引き続き進めていることがうかがえます。
Androidのクロスデバイス体験は、まだ改善の余地が残されていますが、今回のおやすみモード同期が実現すれば、日常的な不便さが一つ解消されることになりそうです。今後の正式発表に注目が集まります。


