Nothing共同創業者が示唆、2026年はスマホ値上げの年に 性能競争は終焉へ

スマートフォン価格の上昇が避けられない状況になりつつあります。Nothingの共同創業者でCEOのCarl Pei氏は、2026年に向けてスマートフォン市場が大きな転換点を迎えるとの見解を示しました。背景にあるのは、メモリ価格の急騰と、それに伴う業界構造の変化です。

メモリ価格の高騰で前提が崩れるスマホ業界

Pei氏はLinkedInやXへの投稿で、これまでスマートフォン業界を支えてきた前提が崩れたと説明しています。過去15年にわたり、メモリやディスプレイといった主要部品は、短期的な変動はあっても長期的には安くなる傾向がありました。そのため、価格を大きく上げることなく、毎年のようにスペックを向上させることが可能だったというわけです。

しかし2026年は状況が一変するとしています。メモリ価格が前例のない水準で高騰し、このモデルが成り立たなくなったことで、スマートフォン全体の価格上昇は避けられないとの見方を示しました。すでにSamsungやXiaomiなども、来年以降の端末価格が上がる可能性を示唆しています。

2026年で終わる性能競争、差別化は体験へ

Pei氏はさらに、2026年をもっていわゆるスペック競争が終わると断言しています。安価で高性能な半導体を前提とした時代は終わり、今後はユーザー体験こそが唯一の差別化要素になるという考えです。

Nothingは創業当初から、単純な性能よりもデザインやソフトウェア体験を重視してきました。同氏は、これからは意図的なデザインと体験設計の時代が始まるとし、その方向性こそがNothingの存在意義だと強調しています。

ハード進化に期待しにくいNothingの2026年モデル

この発言を踏まえると、2025年モデルのスペックに物足りなさを感じたユーザーにとって、2026年のNothingスマートフォンはさらに厳しい内容になる可能性があります。ただし、性能面を抑える姿勢はNothingにとって大きな方針転換ではなく、従来からの延長線上とも言えます。

一方で課題もあります。NothingはAppleやSamsung、Xiaomiのような大手と比べて出荷規模が小さく、部品を大量発注することでコストを抑える規模の経済を活かしにくい立場にあります。部品価格の上昇は、同社にとってより直接的な負担となる可能性があります。

ソフトウェアとデザインでどこまで勝負できるか

競合他社は長年の開発で成熟した多機能なソフトウェアを持っており、Nothingが今後も存在感を示すには、特徴的なUIやビジュアル面をさらに磨き上げる必要がありそうです。単に個性的な見た目にとどまらず、日常的に使って実感できる体験価値をどこまで高められるかが問われます。

Pei氏の発言からは、2026年のNothingスマートフォンが大幅なハードウェア強化を行う可能性は低いことがうかがえます。その代わり、価格上昇という逆風の中で、どのような体験を提示できるのか。スマートフォン市場全体の変化を占う意味でも、同社の次の一手に注目が集まりそうです。

ソース

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Nothing/CMF Phone
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