
GoogleがPixel 10向けの新機能として示唆していた、iPhoneのAirDropに近い感覚で使えるファイル共有機能が、既存のPixelシリーズにも展開される可能性が出てきました。当初は次世代Pixel限定の目玉機能と見られていましたが、最新の開発版Androidから、その前倒し展開を示す動きが確認されています。
Android Canary版でPixel 9向けの準備を確認
Android Authorityによると、最新のAndroid Canaryビルドを解析した結果、Pixel 9シリーズ向けにiPhoneとのファイル共有を想定したQuick Share関連のシステムファイルが追加されていることが判明しました。これらは従来のビルドには含まれていなかったもので、Googleが既存機種への機能移植を進めている可能性を示しています。
この機能は、AndroidとiOS間でのファイル送信を、追加アプリなしで行えるようにすることを目的としたもので、長年課題とされてきた両OS間の壁を低くする取り組みとして注目されていました。
Pixel 9aは対象外、段階的展開の可能性も
一方で、同じPixel 9シリーズでもPixel 9aには該当するシステムファイルが含まれていないことも確認されています。このことから、まずは上位モデルを優先し、その後aシリーズへ展開する段階的な提供になる可能性が考えられます。
Googleはこれまでも、新機能をまず最新または上位機種で検証し、安定性を確認した後に対象機種を広げる手法を取ってきました。
Pixel 8以前の機種は今後に期待
では、Pixel 8やPixel 7、Pixel 6といったさらに古い世代はどうなるのでしょうか。同じCanaryビルドをPixel 8およびPixel 8 Proで確認したところ、現時点では必要なシステム要素は見つかっていません。
ただし、現段階で存在しないからといって、今後も提供されないと断定することはできません。Googleがまず直近世代でテストを行い、問題がなければさらに古い機種へ拡大する流れは過去にも見られています。
機能自体はまだ利用不可、実装時期は未定
現時点では、あくまで内部的な準備が進んでいる段階にとどまっており、実際にPixelとiPhone間でQuick Shareを使った送信を行うことはできていません。検証でも、機能を有効化することはできなかったとされています。
正式な提供時期については明らかになっていませんが、Android 16の機能追加アップデートであるQPR3で有効化される可能性や、より大きな区切りとなるAndroid 17まで温存される可能性も指摘されています。
少なくとも、Pixel 9ユーザーにとっては、Pixel 10の目玉とされていた共有機能を使うために買い替えを迫られる可能性は低そうです。今後のアップデート次第では、より多くのPixelユーザーが、AndroidとiPhone間のスムーズなファイル共有を体験できるようになるかもしれません。

