
最近のAndroidアップデート後、Google Pixelシリーズで音量ボタンの挙動がおかしくなる不具合が報告されています。特に2025年11月および12月のセキュリティパッチ以降、音量ボタンを長押ししても連続的に音量が変わらないといった声が増えており、ユーザーの間で混乱が広がっています。
音量ボタンを長押しできないなど複数の症状
不具合が発生している端末では、音量ボタンを押し続けても音量が1段階ずつしか変わらず、何度もボタンを押す必要があるという報告が多く見られます。また、本来はメディア音量を調整するはずが、通話音量やアクセシビリティ関連のスライダーに切り替わってしまうケースも確認されています。
そのほか、音量キー操作時にアクセシビリティのオーバーレイが表示され、画面の大部分が覆われてしまう例や、Pixel端末で長年使われてきたカメラアプリのシャッターボタンとして音量キーが使えなくなるといった影響も報告されています。
ハード故障ではなくソフトウェア起因の可能性が濃厚
当初は物理ボタンの故障を疑うユーザーも少なくありませんでしたが、2025年6月頃から同様の報告が存在していることや、複数世代のPixelで共通して発生している点から、ハードウェアの問題ではないと見られています。
Pixel 9 Proのユーザーによる検証では、システムログ上ではボタン入力自体は認識されているものの、長押し時に必要な繰り返し入力イベントが発生していないことが確認されており、ソフトウェアの不具合である可能性が高まっています。
Pixel以外のAndroid端末にも影響が拡大
この問題はPixel専用ではありません。SamsungのGalaxyシリーズや折りたたみモデル、ASUSのROG Phone 9など、他メーカーのAndroid端末でも同様の症状が確認されています。
このことから、特定メーカーの独自UIではなく、Android共通のコンポーネントに原因があると考えられています。
原因はAndroid Accessibility Suiteの更新か
複数のユーザー報告を総合すると、原因として浮上しているのがAndroid Accessibility Suiteのアップデートです。システムアップデートを行っていないにもかかわらず、ある日突然症状が出たケースでは、Playストア経由でAccessibility Suiteが自動更新されていた例が多く見られます。
特に「選択して読み上げ」などのアクセシビリティ機能や、音量キーを使ったショートカット設定が、長押し入力を横取りしてしまっている可能性が指摘されています。
現時点で有効とされる回避策
正式な修正が配信されるまでの暫定対応として、以下の方法が効果的だと報告されています。
最も確実とされているのは、Android Accessibility Suiteのアップデートをアンインストールする方法です。設定画面からアプリ一覧を開き、Android Accessibility Suiteを選択し、右上のメニューからアップデートの削除を実行します。これにより、音量ボタンの長押し操作やカメラのシャッター機能が元に戻るケースが多いようです。
一部のユーザーでは、アプリの強制停止だけでも一時的に改善したという報告がありますが、再起動後に再発する可能性があります。そのため、PlayストアでAccessibility Suiteの自動更新を無効にしておくことが推奨されています。
また、アクセシビリティ設定内の「選択して読み上げ」にあるクイックアクセスやショートカットをオフにすることで改善した例も報告されています。
今後の修正に期待
現時点では、Googleから本件に関する公式なアナウンスは出ていません。ただし、複数メーカーの端末で共通して発生し、原因がAccessibility Suiteに紐づいている可能性が高いことから、今後のアプリ更新で修正が行われる可能性は高そうです。


