
ソニーが、従来のポーズ機能とは異なる新たな仕組み「ソフトポーズ」に関する特許を出願していることが明らかになりました。長年、ゲームの一時停止は完全に止めるか、止めないかの二択が基本でしたが、その常識を変える可能性があります。
この技術は、ゲームを完全停止させるのではなく、動作を続けたままプレイヤーへの負荷を軽減するというものです。
ゲームを止めずに負荷を下げる仕組み
特許文書によると、ゲーム機が通常モードでゲームを実行中に特定のトリガーイベントを受け取ると、実行状態を通常モードからソフトポーズモードへ移行させます。このモードではゲームは継続しますが、プレイ強度を下げるための変更が加えられます。

具体的には、時間の進行を遅くする、難易度を一時的に引き下げる、プレイヤーアシスト機能を強化する、ゲーム内サウンドの緊張感を抑えるといった調整が想定されています。

従来のポーズのように画面を完全停止させるのではなく、あくまでプレイ体験をやわらげる方向に制御する点が特徴です。
通知やメッセージに応じて自動発動も
ソフトポーズはボタン操作によって手動で発動できるほか、メッセージ受信やゲーム内イベントなどをきっかけに自動で作動する設計も検討されています。
さらに、AIを活用した拡張機能も記載されています。受信した通知内容を解析し、緊急性や重要度を判断したうえで、ゲームの緩和度合いを調整する仕組みです。たとえば優先度の高い通知を受け取った場合、より大きく時間をスローダウンさせたり、敵の攻撃性を下げたりするといった対応が可能になると考えられます。
これにより、現実世界の急な用事や連絡に対応しつつ、ゲーム内で一方的に不利な状況に追い込まれる事態を避けられる可能性があります。
マルチプレイ時代に適した新発想
この技術が特に有効とみられるのがオンラインマルチプレイです。従来の完全ポーズは、他プレイヤーとの対戦や協力プレイでは使用できないケースがほとんどでした。
ソフトポーズであれば、ゲーム全体を止めることなく、特定プレイヤーのみ体験を緩和することが可能になります。これにより、対戦の公平性を保ちながら、個別の事情にも柔軟に対応できる仕組みが実現するかもしれません。
次世代機での採用はあるのか
現時点では、この特許技術が市販タイトルや次世代機に実装されるかどうかは不明です。しかし、PlayStationブランドの将来構想の一端である可能性はあります。
仮に次世代機、いわゆるPS6世代で採用されれば、ゲーム体験の在り方そのものが変わるかもしれません。完全停止か継続かという二択から、状況に応じて緩やかに制御する時代へ。ソニーが描く次のゲーム体験に注目が集まります。

