
サムスンのミドルレンジスマートフォン「Galaxy A57」において、ディスプレイ調達戦略の見直しが進められていることが明らかになりました。報道によると、中国の大手パネルメーカーであるCSOTが、Galaxy A57向けに有機ELパネルを供給する見通しです。
なお、Galaxy A57については、当サイトで既にお伝えしている通り、少なくともNTTドコモ、そしてSIMフリー版が発売されることが確定しています。
Galaxy Aシリーズで初、CSOTがOLED供給に参入
これまでGalaxy A5シリーズの有機ELパネルは、原則としてサムスンディスプレイが単独で供給してきました。しかしGalaxy A57では、CSOTが新たな供給元として加わる可能性が高いとされています。
A5シリーズは、Galaxy Sシリーズを除くサムスンのスマートフォンの中でも特に仕様が高く、販売台数も多い主力ラインです。そのため、調達先の多様化はコストや供給安定性の両面で重要な意味を持つ動きといえます。
A57から柔軟OLEDへ、デザイン性は向上
Galaxy A57では、従来採用されてきたリジッドOLEDに代わり、フレキシブルOLEDが使われる予定です。ガラスではなくポリイミド基板を用いるフレキシブルOLEDは、ベゼルを細くできるなど設計の自由度が高く、端末全体の質感向上につながります。
一方で、フレキシブルOLEDはコストが高いことが課題とされてきました。実際、中国メーカーでは200ドル以下、場合によっては150ドル前後の端末にもすでにフレキシブルOLEDが採用されており、競争環境は厳しさを増しています。
価格上昇を抑えるための供給戦略
サムスンは、約500ドル帯となるGalaxy Aシリーズでも競争力を維持するため、フレキシブルOLEDの採用を進めつつ、徹底したコスト管理を目指しているとみられます。背景には、メモリチップや各種部品価格の上昇があります。
この方針のもと、サムスンはサムスンディスプレイに対し、Aシリーズ向けフレキシブルOLEDを従来のリジッドOLEDに近い価格帯で供給するよう求めているとされています。一方でCSOTは、現状ではより低い価格を提示していると伝えられています。
サムスンディスプレイが主力、CSOTは補完的な役割に
Galaxy A57では、CSOTとサムスンディスプレイが並行してパネルを供給する可能性が高いものの、出荷数量の大半は引き続きサムスンディスプレイが担う見込みです。A5シリーズは販売規模が大きく、安定供給が重視されるためです。
なお、CSOTやBOEはこれまでにもGalaxy Mシリーズや一部のGalaxy Aシリーズ向けに、小規模ながらOLEDパネルを供給した実績があります。
ミドルレンジでもディスプレイ品質が重視される時代となる中、Galaxy A57は設計面とコスト面の両立を図る象徴的なモデルになりそうです。日本市場ではドコモからの投入が確実視されており、仕様や価格設定にも注目が集まります。

