連続可変光学ズームは万能ではない Xperia 1 VIIとXiaomi 17 Ultraに見る設計上のトレードオフ

スマートフォンの望遠カメラは近年急速に進化していますが、その中でも「連続可変光学ズーム」は実装難易度が高い技術として知られています。現在、この方式を採用しているのはXperia 1 VIおよび最新のXperia 1 VIIのみで、Xperia 1 VIは世界初の搭載機として注目を集めました。
一方、Xiaomi 17 Ultraも連続可変光学ズームを採用していますが、その倍率レンジが比較的狭い理由について、X上でリーカーが興味深い背景を明かしています。

Xiaomi 17 Ultraでズームレンジが抑えられた理由

リーカーのKartikey Singh氏によると、Xiaomi 17 Ultraの望遠カメラは当初、75mmから150mmまでの連続可変光学ズームを目指していたとのことです。しかし、このレンジを実現するには、さらに大型のペリスコープ構造が必要となり、現行の本体サイズには収まらなかったため、最終的に75mmから100mmという比較的コンパクトなレンジが採用されたとされています。

この結果、Xiaomi 17 Ultraの連続可変光学ズームは3.2倍から4.3倍という設定になりました。レンジは狭いものの、センサーサイズは1/1.4インチと非常に大きく、高画素の200MPセンサーを組み合わせることで画質面を重視した構成となっています。

Xperiaが採用する広い連続ズームレンジ

これに対し、Xperia 1 VIおよびXperia 1 VIIは、より広い焦点距離レンジの連続可変光学ズームを実現しています。Xperia 1 VIIの場合、85mmから170mmまでをカバーし、3.5倍から7.1倍という実用性の高いズームレンジを備えています。

ただし、その代償としてセンサーサイズは1/3.5インチと小さく、画素数も12MPに抑えられています。センサーが小さい分、ペリスコープ内部で光学系を大きく動かす余地が生まれ、より広い焦点距離レンジを確保できていると言えます。

センサーサイズと焦点距離はトレードオフの関係

XperiaとXiaomiのアプローチを比較すると、連続可変光学ズームにおいては「センサーサイズ」と「焦点距離レンジ」が明確なトレードオフの関係にあることが見えてきます。
大型センサーを採用すれば高画質やボケ表現に有利ですが、モジュールが巨大化しやすく、ズームレンジは制限されがちです。一方で、センサーを小型化すれば、より広い連続ズームを実現しやすくなりますが、画質面では不利になります。

メーカーごとの思想が色濃く反映される分野

Xperiaは、動画撮影やスポーツ、野生動物など、遠距離撮影での使いやすさを重視し、広い連続可変光学ズームを選択しています。一方、Xiaomi 17 Ultraは、高画素かつ大型センサーによる画質重視の望遠撮影を優先した結果、ズームレンジを抑える判断に至ったと考えられます。

連続可変光学ズームは、今後も採用例が限られる高度な技術ですが、各社がどこに重点を置くかによって仕様が大きく変わる分野でもあります。XperiaとXiaomiの違いは、その設計思想を理解するうえで非常に分かりやすい好例と言えそうです。

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