
サムスンの最新チップセット「Exynos 2600」が、AI最適化企業Nota AIとの提携により、オンデバイスAIの性能を大幅に向上させることが明らかになりました。これにより、Galaxy S26ユーザーはより高速で効率的、かつ安全なAI体験が可能になると期待されています。
オンデバイスAIで通信不要に
従来、スマートフォン上で高度なAI処理を行うにはインターネット接続が必要でした。多くのAIモデルは遠隔データセンターで稼働しており、端末から送信・受信する時間がかかっていました。しかし、Exynos 2600ではNota AIのNetspresso最適化プラットフォームを活用し、AIモデルを最大90%まで軽量化可能です。これにより、AIモデルを端末上で直接実行できる可能性が高まり、通信不要での高速処理やプライバシー保護にもつながります。
Nota AIとの提携で得られる効果
Nota AIは韓国の企業で、AIモデルの軽量化と精度維持に定評があります。今回の提携により、Exynos 2600は複雑なAI処理も端末内で実行可能になり、これまでクラウド依存だったAIタスクもスマートフォン単体で完結できるようになります。具体的にどのアプリや機能が恩恵を受けるかはまだ明らかになっていませんが、理論上は大きな性能向上が期待できます。
Galaxy S26との組み合わせで注目
Exynos 2600はサムスン初の2nmプロセス製造チップで、同社のフラッグシップ「Galaxy S26」シリーズに搭載される見込みです。過去のExynosチップセットは、地域によってQualcomm製とExynos製で性能に差があると指摘されていましたが、Exynos 2600は性能コアを強化した設計で、この差を埋める可能性があります。
Galaxy S26の正式発売は2026年2月〜3月と噂されており、実際の使用感や性能については、その時点で明らかになるでしょう。Exynos 2600搭載によるオンデバイスAIの進化は、次世代スマートフォンの新たな可能性を示すものとして注目されています。

