iPhone 18は初の脱ソニー?次世代カメラセンサーはサムスン製、米テキサス州で製造へ

アップルの次期スマートフォンに向けたカメラ技術で、大きな転換点となりそうな動きが明らかになりました。韓国サムスンが、iPhone向けの先進的なイメージセンサーを米国テキサス州で製造する準備を進めていると報じられています。

サムスンがテキサス州オースティン工場で生産準備

報道によると、サムスンは既存のテキサス州オースティン工場において、iPhone向けカメラセンサーの製造を担当する計画です。すでに新たな生産設備の導入に向けた準備段階に入っており、機械・電気系の技術者やエンジニア、管理職などを対象とした求人も始まっています。

この新しい生産ラインは、早ければ2026年3月にも稼働を開始する見込みとされています。

採用されるのは「3層積層型」イメージセンサー

今回製造されるとされるイメージセンサーは、3層構造を採用した先進的な設計になる見通しです。複数のセンサー層を垂直方向に積み重ねることで、画素密度の向上や暗所撮影性能の改善が期待されています。

さらに、読み出し速度の高速化や消費電力の低減、ダイナミックレンジの拡大といった効果も見込まれており、スマートフォン向けとしては非常に意欲的な技術です。この製造プロセスは、これまで商業規模では本格的に採用された例がないとされています。

iPhone 18向けに供給、2027年前半の登場か

この新型センサーは、2027年前半に発売が予想されている「iPhone 18」に搭載される可能性が高いと見られています。アップルとサムスンは、2025年8月の時点ですでにこの部品供給に関する契約に合意していたとも伝えられています。

また、サムスンは今月初め、オースティン市当局に対し、同工場に約190億ドルを投資する意向を通知しており、今回のイメージセンサー生産もその一環と考えられます。

ソニー一強体制が崩れる可能性も

現在、iPhone向けのイメージセンサーはソニーが独占的に供給しており、日本国内で製造されたセンサーがTSMC経由でアップルに届けられています。今回の動きが事実であれば、アップルが初めてソニー以外のメーカーからカメラセンサーを調達することになります。

加えて、製造拠点が米国内に移る点も注目されます。アップルが掲げるサプライチェーンの多様化や米国内製造強化の流れを象徴する事例となりそうです。

iPhone 18ではデザインやAI機能だけでなく、カメラ性能の面でも大きな進化が期待されており、今回の次世代センサーが実際にどのような撮影体験をもたらすのか、今後の続報が注目されます。

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