
Xiaomiのソフトウェアアップデートが加速しており、Xiaomi 13T Proも次の大規模アップグレードの対象になっています。内部テスト記録によると、Android 16をベースとしたHyperOS 3の安定版が、EEA(欧州経済領域)向けに最終検証段階に入ったことが確認されました。具体的には、バージョンOS3.0.1.0.WMLEUXMが内部リークされています。これは、HyperOS 3のテストが「最終段階」に入ったことを意味します。
興味深い点として、13T Proは中国版のRedmi K60 Ultraのリブランドモデルです。通常、中国版のビルドが先に完成することが多いため、欧州向けビルドが早期に確認されたことは、グローバル展開が現実的であり、思ったより早く行われる可能性を示しています。
主な新機能と改善点
- 安定版検証:内部ビルドOS3.0.1.0.WMLEUXMにより、HyperOS 3が欧州向けに最終テスト段階にあることが確認されました。
- Android 16統合:13T Proは、最新のAndroid 16によるプラットフォーム最適化をいち早く受ける端末のひとつです。
- Super Island機能:動的通知システムが追加され、充電状況やアクティブなアプリをリアルタイムで確認できます。
- HyperAIツール:システムレベルでのテキスト編集や文字起こし、低消費電力アニメーションなど、AIによるサポートが強化されます。
- ハードウェアとの同期:Redmi K60 Ultraとの開発を連動させることで、安定かつ迅速なグローバル展開が可能になります。
Android 16とSuper Islandの体験
注目はやはりAndroid 16です。今年のXiaomiはアップデートのスピードが非常に早く、従来は数か月待たされる「Tシリーズ」向けの新OSも、13T Proは優先的に提供される見込みです。HyperOS 3では「HyperConnect」を重視した設計となっており、操作感はより滑らかになるとされています。
特にSuper Islandは、Dynamic Islandのような機能で、充電状況や音楽操作を画面上部の小さな表示で確認できます。見た目は派生的ですが、通知シェードを開かずに情報を確認できる点は便利です。
HyperAIとアニメーションの改善
HyperAI関連では、システムレベルでの文章補助や文字起こしなど、実用的な機能が追加されています。中でもアニメーションエンジン「Liquid Glass」により、従来のHyperOS 2よりも動作がスムーズになり、電力消費も最適化されています。内部テストでは、これによりバッテリー持ちが1日あたり約40分延びる効果も報告されています。
欧州で13T Proを利用しているユーザーは、数週間以内に設定アプリをこまめに確認すると良いでしょう。内部安定版は、テスター向け「Stable Beta」の公開が間近であることを示唆しており、事前にシステムアプリを更新しておくことが、アップデート後の不具合防止につながります。
Xiaomiがこれほど早期にAndroid 16へ移行するのは、既存フラッグシップを長期間にわたり最新OSで活かそうという意図の表れです。Super Islandが実際の使用でどれほど快適かは、今後の評価が待たれます。

