
Google Pixelシリーズの代表的な写真編集機能として知られる「消しゴムマジック」を巡り、海外掲示板Redditで大きな議論が巻き起こっています。かつては高評価を得ていた同機能について、「以前より明らかに使いづらくなった」「編集結果が不自然になった」といった不満の声が相次いでいます。
小さな修正が難しくなったとの指摘
発端となった投稿では、夜間に撮影した写真に映り込んだ小さな光点を消そうとしたところ、意図せず大きな不自然なシミが残ってしまったと報告されています。何度試しても結果は改善せず、他の写真でも同様の現象が起きたといいます。
投稿者は「細かく正確な編集ができなくなった」と感じており、消しゴムマジックだけでなく、トリミング機能や編集画面全体の操作性にも不満を示しています。Googleが「最高のカメラ体験」をうたう一方で、画像処理が過剰になり、写真が不自然に見えるという指摘もありました。
以前は便利だったという声が多数
コメント欄では、過去に消しゴムマジックを旅行写真の整理などに活用していたというユーザーから、「以前は簡単に背景の人物を消せたのに、今は何度試しても上手くいかない」「かなりの時間を費やした末に諦めた」といった声が多く寄せられています。
特に不満が集中しているのは、選択範囲の挙動です。指で囲った範囲が意図せず拡張されたり、境界線が自動調整されてしまい、結果として背景が不自然に塗り潰されるケースがあると報告されています。
Gemini統合が影響しているとの見方も
一部のユーザーは、消しゴムマジックの挙動が変わった背景に、Googleの生成AI「Gemini」との統合があるのではないかと推測しています。従来は端末内で完結していた編集処理が、オンライン処理を前提とする形に変わり、その結果として操作感や仕上がりが変化したのではないか、という見方です。
実際に、機種によってはオフラインでは旧来に近い動作をするものの、オンライン時にはクラウド処理が優先されるといった指摘もあります。プライバシーの観点から、写真をクラウドにアップロードしたくないというユーザーの反発も目立ちます。
問題ないと感じているユーザーも存在
一方で、「今でも問題なく使えている」「以前より自然に背景が補完されるようになった」と評価する声も一定数存在します。Pixel 8 ProやPixel 9シリーズなどの比較的新しい機種では、人物や障害物の削除がスムーズに行えるという報告もあり、体験には端末差やシーン差がある可能性が示唆されています。
「たまたま相性の悪い写真があるだけ」「少し慣れれば以前と同じように使える」といった意見もあり、機能そのものを全面的に否定する声ばかりではありません。
編集体験全体への不満も拡大
議論は次第に、Googleフォト全体のUIや編集体験にも及んでいます。アルバム構成の複雑化やAIによる自動提案の増加により、「写真を微調整するというより、AIの挙動と格闘している感覚になる」との意見も見られました。
その結果、SnapseedやAdobe Lightroomなど、別の写真編集アプリに移行したというユーザーも少なくありません。
改善を求める声が今後の焦点に
消しゴムマジックはPixelの魅力を象徴する機能のひとつでしたが、今回の議論からは「便利だったからこそ、変化に対する不満が大きい」ことが浮き彫りになっています。AI機能の進化とユーザー体験のバランスをどう取るのか、Googleの今後の対応が注目されます。
アップデートによる改善を期待する声が多い一方で、「以前の挙動に戻す選択肢を用意してほしい」という要望も強く、消しゴムマジックを巡る評価は、しばらく揺れ動きそうです。
