Appleが展開する低価格帯モデル「iPhone 16e」の後継機として、「iPhone 17e」が2026年上半期に発売される見通しです。最新の情報によると、ディスプレイはBOEが中心的な供給元となり、出荷台数も上位モデルと比べると抑えられる可能性が高いようです。
■ BOEが主要サプライヤーに、出荷数は約800万台規模
韓国メディア The Elec の報道によれば、iPhone 17e向けのLTPS OLEDパネルはBOEが中心となり、SamsungとLGも一部を供給するとのことです。登場時期は2026年の前半とされ、Appleは約800万台の出荷を見込んでいるといいます。
この数量は通常の“メインストリーム”モデルに比べてかなり控えめで、同じiPhone 17シリーズの上位モデルほど販売の勢いは期待していないことがうかがえます。
■ スペック面の変化は最小限？ 唯一の大きな違いはチップセットか
ハードウェア仕様については、前世代のiPhone 16eから大きく変わらない見込みで、主なアップデートはチップセットがA18からA19への世代交代になる程度とみられています。
なお、iPhone 16eに搭載されていたA18はGPUコア数を抑えた“バインド版”だったことから、A19でどれほどの性能差が出るかは未知数です。また、出荷規模の抑制に合わせてコスト調整が行われる可能性があり、上位モデルに採用されるC1Xモデムではなく、やや簡素なC1モデムが搭載されるという観測も出ています。
■ 1眼カメラ構成は継続、バッテリーはさらに大型化の余地？
iPhone 17eも引き続き単眼カメラ構成を採用するとみられていますが、そのぶん内部スペースには余裕が生まれ、バッテリー容量の拡大が期待されます。
現行のiPhone 16eは「6.1インチモデルで最長のバッテリー持ち」をアピールしており、17eでも同等かそれ以上の持続時間を狙う可能性は十分にあります。
■ 低価格帯モデルの宿命とAppleの狙い
今回の情報が示すように、iPhone 17eはあくまで「手頃な価格帯を維持しつつ、必要最低限のアップデートを加えた継続モデル」という位置付けのようです。
大きな進化は望めないものの、ディスプレイ供給の最適化や消費電力性能の改善など、日常使いの快適性を底上げする方向で調整が進んでいる可能性があります。発売までまだ時間がありますが、今後の追加情報によって実像が徐々に明らかになっていくでしょう。
