
Samsungが次期フラッグシップ「Galaxy S25」シリーズ向けに準備を進めている「One UI 8.5」。そのベータ開始が間近と言われる中、アップデート内容のほぼすべてがリークされ、大幅なUI刷新とGalaxy AIの進化が一気に明らかになりました。
■ ベータは12月8日開始の可能性、対応地域は段階的に拡大
信頼性の高いリーカーからの情報によれば、One UI 8.5のベータプログラムは近日中にもスタートし、最初は米国・英国・韓国・ドイツのGalaxy S25シリーズが対象になる見込みです。後半にはインドやポーランドを含むより多くの地域へ拡大するとされています。
■ さらに強化されたGalaxy AI 画像生成も途切れず実行
今回のアップデートで存在感を放つのが、Galaxy AIの強化です。
「Photo Assist」ではAI画像生成がよりスムーズになり、生成のたびに都度保存する必要がありません。作業を終えたあと履歴から好みのバージョンを選べるようになり、試行錯誤のしやすさが大幅に向上します。
さらに、Bixbyは自然言語処理が向上し、抽象的な指示でも適切な設定や機能を呼び出せるようになるなど、“より話しやすいアシスタント”へシフトしています。
■ 共有・接続機能も大幅拡張
One UI 8.5では、デバイス間連携の仕組みも進化しています。
- Storage Share:ほかのSamsung端末のファイルを、スマホ側の「マイファイル」アプリから直接操作可能
- スマートビュー接続の高速化:ホーム画面ショートカットで即ミラーリング
- Auracast機能の強化:放送・受信が設定内の専用メニューに集約、音声のブロードキャストにも対応
よりシームレスに“Samsungエコシステム”を活用できるようになります。
■ バッテリー情報が見やすく刷新、省電力モードも柔軟に
バッテリー関連では、設定ページが全面的に再設計され、残り時間や充電状況、直近1週間の使用傾向がひと目で確認できるように改善されています。
省電力機能も「スタンダード」と「最大」の2モードが新たに整理され、用途に応じて選びやすくなりました。
■ アクセシビリティはより高度に マウス操作の拡大支援も
弱視ユーザーやマウス操作を多用するユーザーに向けた新機能も充実しています。
Bluetooth補聴器のショートカット管理、拡大機能のマウス追従、一定時間ポインタ停止で動作する「Dwell action」など、細かな操作がより快適になるアップデートが含まれています。
■ UI改善も多数 クイックパネル編集・部分録画・リマインダー強化など
日常的に使用される部分も幅広く手が入っています。
- クイックパネルの自由度向上(並び替え・追加・削除がより柔軟に)
- 部分的な画面録画(必要な範囲だけを記録)
- 計算機アプリのコピー内容サジェスト
- DeXのウインドウサイズ記憶
- アラーム画面の天気背景
- 世界時計にタイムゾーン比較スライダー
細かな改善ながら、日々の操作のストレスが確実に減りそうです。
■ Samsung Healthにも新機能が多数
健康管理アプリも進化しています。
- 服薬管理やマインドフルネスの情報を含む週次レポートの強化
- 写真と運動データを組み合わせた共有機能のアップデート
- Galaxy Watchからの瞑想開始
- 抗酸化レベル測定(Watch8 / Watch Ultra対応・単体で計測可)
ライフログ領域も着実に拡張されています。
■ セキュリティも強化 “盗難耐性”がより堅牢に
「失敗した認証試行が一定回数に達したら自動ロックする」新しい盗難対策や、「Auto blocker」を一時的にオフにしても30分後に自動復帰する仕組みなど、デバイス保護関連の機能も充実しています。
■ ロック画面・天気ウィジェットも使いやすく
ロック画面では、人やペットが写った写真を使う際にレイアウトを自動調整してくれる新機能を搭載。また、時計のフォント太さも細かくカスタマイズできます。
天気アプリやウィジェットでは、降水予測のグラフ表示や花粉指数の確認など、実用性を高める改善が行われています。
■ 全体として、One UIの“完成度を底上げする大型アップデート”
今回リークされた内容からは、One UI 8.5が大規模な機能追加というよりも、AI、UI、共有機能、健康管理、セキュリティといった“日常の使用感”を全方位で底上げするアップデートであることが読み取れます。
Galaxy S25シリーズの発売が近づく中、One UIの刷新内容も着々と形を見せ始めています。正式なベータ開始と、今後の追加情報にも注目が集まりそうです。


