
プライバシー重視のAndroid派生OSとして知られるGrapheneOSが、ついにPixel以外のハードウェアへ対応を拡大する可能性が高まっています。新たなリーク情報により、Motorolaとの提携が事実上裏付けられた形です。
削除済み投稿から判明した内部資料
発端となったのは、海外掲示板に投稿された1枚のスライド画像です。現在は削除されていますが、そこにはMotorolaの内部プレゼン資料とみられるスライドが写っており、セキュリティ関連の提供機能の中にGrapheneOSの名称が明記されていました。

資料では、エンドツーエンドのデバイスライフサイクル管理ソリューションの一部としてGrapheneOSが紹介されており、単なる非公式対応ではなく、公式な統合やサポートを前提とした位置づけである可能性が高いとみられます。
以前から続いていた提携観測
GrapheneOSはこれまで、GoogleのPixelシリーズに特化した形で開発が行われてきました。高度なセキュリティ機能や検証済みブート、ファームウェアの透明性などを理由に、対応端末を厳選してきた経緯があります。
一方で、2025年後半以降、Pixel専用戦略を見直し、他社OEMとの協業を進める可能性が示唆されていました。プロジェクト側は具体的な企業名を否定し続けてきたものの、業界内ではMotorolaが最有力候補と目されてきました。
SNS上での動きや技術的な親和性、さらに法人向けセキュリティ分野への注力度などを踏まえると、今回のリークはこれまでの観測を裏付ける内容といえます。
発表はMWC 2026が有力か
正式発表のタイミングとして有力視されているのが、来月開催予定のMWC 2026です。バルセロナで開催される同イベントでは、大手メーカーによる企業向けソリューションや新たな戦略提携の発表が行われることが多く、今回の案件もその流れに沿う可能性があります。
もっとも、仮に提携が発表されたとしても、GrapheneOSを正式搭載したMotorola端末がすぐに市場へ投入されるとは限りません。開発スケジュール次第では、実際の製品登場は2027年にずれ込む可能性も指摘されています。
Pixel依存からの大きな転機
GrapheneOSにとって、Pixel専用というこれまでの方針はブランドそのものを象徴する要素でした。その戦略を転換し、他社製ハードウェアへ本格対応することになれば、大きな節目となります。
一方のMotorolaにとっても、GrapheneOSの統合は強力な差別化要素になり得ます。企業向けモビリティ管理やセキュリティ分野に力を入れている同社にとって、プライバシー志向のOSを取り込むことは、コンシューマー市場と法人市場の双方で存在感を高める一手となりそうです。
現時点で両社から正式なコメントは出ていませんが、内部資料とみられるスライドの存在により、提携は既定路線との見方が強まっています。MWCでの動向次第では、GrapheneOSがPixelの枠を超える新章に踏み出すことになりそうです。

