
サムスンが久々にAシリーズの最上位モデル「Galaxy A77 5G」を準備している──そんな期待を呼んだのは、数日前にGeekbench上で発見された謎のスマホでした。しかし、最新情報によってその噂は完全に否定されています。リストに掲載された端末は、新モデルではなく ルート化されたGalaxy S24 FE だったのです。
正体は「SM-A776B」ではなく改造個体
話題となったのは、Geekbenchで発見された 型番SM-A776B というサムスン端末。
モデル番号から「A77 5Gの海外版では?」と推測され、さらに次のような情報がセットで広まりました。
- 2.78GHz駆動の10コアプロセッサ
- AMD系GPU「Samsung Xclipse 940」
- Android 16搭載
- 8GB RAM
一見すると未発表機のスペックに思える内容ですが、実際には S24 FEをルート化して別機種として偽装しただけの端末 であるとの分析が確定。つまり、現時点でサムスンが「A77 5G」を計画している事実はなく、発売の可能性も極めて低い状況です。

2022年のGalaxy A73 5G以来、後継モデルの噂がたびたび出ていたものの、今回もフェイクだった形になります。
サムスン最新動向:家電からノートPC、折りたためる“新形態スマホ”まで
一方で、サムスンは別領域で攻勢をかけています。最近の動きを整理すると、次の通りです。
- インド市場で新型「Bespoke Airdresser」発売
Dual AirWash & Dual JetSteam 技術搭載の衣類ケア家電 - 「CU8000」4Kテレビ向けに Tizen OS 9.0(Version 6500)配信開始
- 英国で「Galaxy Book 5 Edge 5G」ノートPCを発売
- 2025年12月5日、折りたたみ3画面スマホ「Galaxy Z Tri-Fold」発表予定
スマホ市場ではハイエンド製品への集中が見られ、Aシリーズ最上位の拡充は優先度が低くなっている可能性があります。
今回の誤情報によって期待を抱いたユーザーもいたかもしれませんが、「A77 5G」という名前は少なくとも当面、登場しないと考えるのが現実的です。一方で、Tri-Foldなど革新的な製品が控えており、サムスンは“次の形”に向けて戦略をシフトしつつあるように見えます。新たなニュースが届くまでは、そちらに注目したいところです。

