
シャープは11月21日、スマートフォン「AQUOS wish5」に提供していたソフトウェアアップデートを一時停止したと発表しました。7月28日〜30日に配信された更新について「確認すべき項目が検知されたため」と説明しており、再開時期は未定としています。
具体的な不具合内容は非公開、複数キャリア版が対象
今回停止されたのは、ドコモ版、Y!mobile版、SIMフリー版の3モデルです。対象ビルド番号は以下の通りとなっています。
- ドコモ:AQUOS wish5 SH-52F(ビルド 01.00.01)
- Y!mobile:AQUOS wish5(ビルド 01.00.02)
- SIMフリー:AQUOS wish5 SH-M32(ビルド 01.00.02)
シャープは不具合の具体的な内容を明らかにしておらず、原因や影響範囲は不明のままです。
sense9でも直前にアップデート停止 信頼性に不安の声
今回の対応は、同社の別モデル「AQUOS sense9」で発生したアップデート停止に続くもので、立て続けの事態となります。
AQUOS sense9では、最新更新適用後に「画面オフ時、着信が鳴る前に切断されてしまう」という深刻な通話不具合が発生し、配信が中断されました。さらに、同モデルは今年春、Android 15アップデートでも不具合により配信が途中停止しており、今回で2度目の停止となったばかりです。
電話機能に影響するバグが報告されたsense9に続き、wish5でも「またアップデート中断」となる形となり、ユーザーの間では信頼性に対する懸念も広がりつつあります。
AQUOSシリーズは、国内市場で安定性や堅実さを理由に支持されてきたブランドです。現時点ではwish5の問題内容は明らかになっていませんが、利用者の不安を早急に払拭するためにも、原因の開示と再開時期の案内が重要になりそうです。

