
英国Nothing Technologyが国内向けに正式発表した最新スマートフォン「Nothing Phone (3a) Lite」が、価格と性能のバランスという点で注目を集めています。公式ストア価格は42,800円と、近年のミッドレンジモデルとしてはかなり抑えた設定です。
一方で、搭載されているチップセットはMediaTek製の「Dimensity 7300 Pro」。国内ではあまり馴染みのないSoCということもあり、実際のパフォーマンスが気になるところです。
そこで今回は、国内ミッドレンジの定番モデルであるソニー「Xperia 10 VII」とベンチマークスコアを中心に性能を比較し、Nothing Phone (3a) Liteの実力を検証してみます。
CPU性能はほぼ互角、わずかにNothingが優勢
まずはGeekbench 6.0によるCPUベンチマークスコアを比較します。
Nothing Phone (3a) LiteはDimensity 7300 Pro、Xperia 10 VIIはSnapdragon 6 Gen 3を搭載しています。

実測データを見る限り、シングルコア・マルチコアともに大きな差はなく、全体としてはほぼ同クラスの性能です。ただし、シングルコアではNothing Phone (3a) Liteがわずかに上回る結果が多く、日常操作のレスポンスという点では好印象を受けます。
GPU性能ではNothing Phone (3a) Liteが明確に上
続いてGPU性能です。Geekbench 6.0のOpenCLおよびVulkanスコアを見ると、両機種の差はよりはっきりします。

Nothing Phone (3a) LiteのGPUスコアはおおむね2,450〜2,550前後で推移しているのに対し、Xperia 10 VIIは2,000前後が中心です。数値ベースでは約2割以上、Nothing Phone (3a) Liteが高い性能を示しています。
この差は、ゲームや3D描画、UIアニメーションなど、グラフィック負荷のかかる場面で体感差として現れてくる可能性が高いと言えそうです。
価格差は無視できないレベル
性能比較以上に注目すべきなのが価格差です。
Xperia 10 VIIはソニーストアで72,800円と、このクラスとしてはやや強気な価格設定となっています。
一方、Nothing Phone (3a) Liteは公式ストアで42,800円。さらに楽天モバイルでは回線契約が条件とはいえ、実質32,800円という価格で提供されています。両者の価格差は3万円以上に達し、選択に大きな影響を与えるポイントです。
デザイン・サイズ感・機能性の違いにも注目
性能以外の部分にも両機種の個性ははっきり出ています。
Nothing Phone (3a) Liteは6.77インチの大型AMOLEDディスプレイを採用し、120Hz駆動や高輝度表示に対応。一方のXperia 10 VIIは6.1インチとコンパクトで、軽量ボディや3.5mmイヤホンジャック、防水防塵性能(IP65/68)といった実用面での強みがあります。
また、OSアップデート保証はXperia 10 VIIが最大4回、Nothing Phone (3a) Liteは3回と、長期サポート重視ならXperiaに分があります。
コスパ重視ならNothing Phone (3a) Liteは有力な選択肢
総合的に見ると、純粋な処理性能、とくにGPU性能ではNothing Phone (3a) LiteがXperia 10 VIIを上回りながら、価格は大幅に安いという結果になりました。
Xperiaブランドや防水性能、イヤホンジャックといった要素に強いこだわりがなければ、Nothing Phone (3a) Liteは現在のミッドレンジ市場において非常にコストパフォーマンスの高い一台と言えそうです。性能と価格のバランスを重視するユーザーにとって、有力な購入候補となることは間違いありません。


