
音楽サブスクの価格改定や新機能追加を機に、SpotifyやApple Music、YouTube Musicなどへ乗り換えるユーザーが増えています。しかし、プレイリストの移行には外部ツールが必須で、手間がかかるのがこれまでの課題でした。
こうした状況を受け、SpotifyはついにTuneMyMusicと正式連携し、他サービスからのプレイリスト移行機能をアプリ内で提供すると発表しました。
スマホ版から直接移行可能 曲数制限も撤廃
数日内に順次展開される新機能では、「ライブラリ」タブ下部に「Import your music(音楽を取り込む)」が表示され、そこからTuneMyMusicを経由して各サービスと連携できます。
特に注目すべきは、これまでTuneMyMusicで500曲までだった無料移行制限が、Spotifyでの利用に限り撤廃される点です。膨大なプレイリストでもそのまま移せるため、長年のユーザーほど恩恵が大きいといえます。
プレイリスト移行だけじゃない、Premium向けの新機能も
Spotifyはプレイリスト移行以外にも、音楽にまつわる情報を深掘りできる新機能の展開を進めています。
- Expanded Song Credits(拡張クレジット表示)
楽曲の制作に関わった作曲者、編曲者、プロデューサーなどを詳細に表示。 - SongDNA(今後搭載予定・Premium向け)
楽曲同士の関係性を視覚化し、サンプリング元や共同制作者などをたどれる機能。 - About the song(今後搭載予定・Premium向け)
制作背景や曲に込められた意図など、作品の理解を深められる解説機能。
音楽の「聴く」から「知る」までを網羅する方向性がより明確になっています。
音楽ストリーミング市場は競争が激化し、ユーザーにとって乗り換えはますます身近な選択肢になりつつあります。今回のSpotifyによる公式移行機能の導入は、ユーザーに利便性をもたらすだけでなく、さらなる囲い込み戦略の一環ともいえそうです。各サービスの動向にも今後注目が集まりそうです。


