
CES 2026でサムスンのモバイル部門共同CEO、TM Roh氏は、メディアに対し「現在、メモリ市場で非常に厳しい価格状況に直面している」と語り、スマートフォンの価格調整が必要になる可能性があると警告しました。
メモリ不足が広範囲の電子機器に影響
サムスンは、スマートフォンだけでなくテレビやその他のスマートデバイスにも影響が出ているメモリ不足の問題に対応するため、サプライチェーン全体で他社と連携を進めています。
同社のグローバルマーケティング責任者、Wonjin Lee氏はBloombergのインタビューで、経済状況の変化に合わせた「スマートフォンの価格再設定」を検討していることを明かしました。Lee氏はメモリ価格の動向やテレビの将来、AI関連戦略についても語っています。
半導体部門は依然トップでもスマホ事業に課題
サムスンの半導体部門は2024年に世界最大のチップメーカーでしたが、2025年にはSKハイニックスにメモリ市場の首位を譲りました。その影響で、スマートフォン事業を担う兄弟部門も、適正価格でのメモリ調達に苦戦しています。
特に注目されるGalaxy S26シリーズの発売を前に、Appleが世界最大のスマートフォンメーカーに躍進し、iPhone 17シリーズが好調な売れ行きを示している状況での値上げは大きな痛手となります。そのため、一部市場ではS26シリーズ発売時の価格据え置きも検討されていると報じられています。
AI需要がメモリ価格高騰の背景に
サムスン幹部は、AIも今後の戦略の重要ポイントであり、皮肉にも現在のメモリ価格高騰の一因となっていると指摘しています。社内調査によると、GalaxyユーザーのAI認知度は過去1年間で30%から80%に上昇しました。
サムスンは今年、スマートフォンやテレビ、家電などAI搭載デバイスを合計4億台出荷する計画で、これにより既存のGalaxy AIデバイス数は倍増する見込みです。
今後のサムスンの価格戦略は、メモリ市場の動向やAI搭載デバイスの拡大と密接に関わることになりそうです。消費者にとっては、新モデルの購入タイミングや価格変動を注視する必要がありそうです。


