
サムスンが開発中とされる3つ折りスマートフォン「Galaxy Z Tri-Fold」が、シンガポールのIMDA(InfoComm Media Development Authority)認証データベースに登録されました。すでにBluetooth SIGでも存在が確認されていますが、今回の認証によって、同国での発売の可能性がさらに高まった形です。
5G・UWB対応、型番は「SM-F968B/DS」
IMDAのリストには、型番「SM-F968B/DS」の5Gスマートフォンとして掲載されており、Bluetooth、Wi-Fi、NFCに加えて、超広帯域通信(UWB)にも対応する製品として分類されています。UWB対応という点は、Galaxy Zシリーズのハイエンド機としての位置付けを裏付ける仕様と言えます。

複数の地域向け型番が登場、発売範囲は限定か
これまでにBluetooth SIGで確認された地域別モデルは、「SM-D639N」「SM-D6390」「SM-D639U」「SM-D639U1」「SM-D639B」「SM-D639B/DS」など、韓国、中国、米国(キャリア版とSIMフリー)、さらに国際モデルが存在します。ただし、最新の噂では、国際モデルが存在するにもかかわらず、実際に投入されるのはUAE・台湾・シンガポールなど一部市場になる可能性が指摘されています。
6.5型から10型へ展開可能な3つ折り構造、約298gの重量
本体仕様については、折りたたみ状態で約6.5インチ、展開時には約10インチ級(過去には9.96インチと報告)というタブレットに近い画面サイズになるとみられています。また、3C認証情報によれば25Wの有線急速充電に対応。重量は約298g、カラーはブラックが確認されているようです。
価格については韓国で約300万ウォン前後とも噂されており、フラッグシップの中でもプレミアム寄りの位置付けとなりそうです。発売時期は2025年内とされ、今回のIMDA認証をきっかけに、正式発表が一段と現実味を帯びてきました。折りたたみスマホ市場で存在感を放つサムスンが、3つ折りという新たな形状でどのような体験を提示するのか注目が集まります。

