
シャープのスマートフォン「AQUOS sense10」において、マナーモード設定中にもかかわらず着信時にバイブレーションが作動しないという報告が一部で上がっていましたが、これについてシャープが公式案内を公開しました。設定内容によっては意図せずバイブが無効化されている可能性があるとして、具体的な確認手順を示しています。
当サイトでも先日、このバイブレーション不具合について価格.comやX(旧Twitter)でのユーザー報告を取り上げており、今回の公式案内はそれに対する補足情報とも言えそうです。
マナーモードでも設定次第でバイブは鳴らない
シャープの案内によると、AQUOS sense10ではマナーモードに設定していても、「バイブレーションとハプティクス」の設定がオフになっている場合、着信時にバイブレーションが作動しないとのことです。
具体的には、
[設定]→[音とバイブレーション]→[バイブレーションとハプティクス]
の項目で、「バイブレーションとハプティクスを使用する」および「着信時のバイブレーション」がオンになっているかを確認する必要があります。
一見すると見落としやすい項目のため、バイブが鳴らないと感じた場合は、まずこの設定を確認することが推奨されています。
「リダイレクトのバイブレーション」にも注意
さらにシャープは、上記設定をすべてオンにしてもバイブが作動しない場合、「リダイレクトのバイブレーション」設定が影響している可能性があると説明しています。
この機能は、外部接続したゲーム用コントローラーなどにバイブレーションを送るためのもので、オンになっている場合は本体側が振動しません。
設定は、
[設定]→[システム]→[キーボード]→[リダイレクトのバイブレーション]
から確認でき、不要な場合はオフにするよう案内されています。

先日報じた不具合報告との関係は?
当サイトでは先日、AQUOS sense10で着信や通知時にバイブレーションが一切作動しないというユーザー報告を紹介しました。起動時には振動するものの、通常利用では反応しないケースもあり、個体不良やハードウェアトラブルの可能性も指摘していました。
今回のシャープの公式案内を見る限り、少なくとも一部のケースについては設定が原因である可能性が高いと考えられます。ただし、すでに設定を確認しても改善しないという報告もあるため、すべてが設定ミスで説明できるかどうかは、今後の情報を見極める必要がありそうです。
バイブレーションは日常利用で重要な機能の一つです。AQUOS sense10で同様の症状が見られる場合は、まずシャープが案内する設定項目を確認し、それでも改善しない場合は、早めに販売店やサポート窓口へ相談することが望まれます。今後のユーザー報告や公式対応の動向にも注目したいところです。

