
サムスンがAPEC South Korea 2025でこっそり披露した初のトリプル折りたたみスマホ「Galaxy Z TriFold」。その後も公式発表はなく、詳細は謎のままですが、新たな報道により発売規模に不穏な気配が漂っています。
当初の“数十万台生産”説から一転、わずか数万台に?
今年初め、サムスンは中国と韓国向けに20〜30万台規模で量産準備を進めていると噂されており、Bluetooth SIGの認証に複数の型番が登録されたことから、グローバル展開の可能性まで取り沙汰されていました。
しかし韓国メディア「The Elec」によると、この数字は大幅に下方修正されているようです。同メディアは、サムスンがサプライヤーに通達した生産計画が“わずか数万台”規模であると伝えています。具体的には、9月に1万台を組み立てる計画だったものの、その後も動きはほとんど進んでいないとのことです。
現時点での生産は2〜3万台分の部品にとどまる?
The Elecが得た情報では、11月初旬までに用意された部品の数は2〜3万台分程度。ただし実際の組み立て台数は不明で、完成品としてどれほど市場に出回るかは現時点で読み切れません。
市場投入がUAEのみ正式発表されている状況を考えると、サムスンは慎重な展開を模索している可能性が高そうです。
厚めの筐体、Foldとは異なる構造 実機映像では存在感アリ
公開された映像では、Galaxy Z Foldシリーズとは異なる3枚構造の折りたたみギミックを確認でき、開くとタブレット級の画面サイズに変形します。一方で、ヒンジ構造が複雑なためか、本体は“かなり厚め”との印象も見受けられました。
折りたたみスマホ市場はHuawei Mate Xsシリーズなど競合も存在しており、TriFoldは直接対抗する製品になるとみられています。
入手できるのは一握りのユーザーだけ?
技術的にも量産コスト的にもハードルが高いと言われてきたトリプル折りたたみスマホ。今回の報道が事実なら、Galaxy Z TriFoldは“存在はするが買える人は非常に限られる”という、まさにプレミアムな存在になる可能性があります。
今後サムスンが正式に発売計画を語るのか、また、限定販売となるのか。引き続き注目です。

