
サムスンの次期ミッドレンジモデルとされる「Galaxy A37 5G」と「Galaxy A57 5G」について、カメラ構成に関する新たな情報が明らかになりました。内部ソフトウェアコードから判明したもので、両機種ともにセンサーサイズの拡大を含む、これまで以上に本格的なハードウェア強化が行われる可能性があります。
ミッドレンジでも光学性能を重視する戦略
今回の情報からは、サムスンがミッドレンジ帯でもソフトウェア処理だけに頼らず、カメラの基礎性能そのものを引き上げようとしている姿勢がうかがえます。メインカメラだけでなく、超広角やマクロ、フロントカメラに至るまで、用途に応じたセンサー選定が行われている点が特徴です。
Galaxy A57 5Gは超広角にも注力
Galaxy A57 5Gでは、メインカメラにソニー製のIMX906センサーを採用するとされています。地域によってはサムスン製のISOCELL S5KGNJに切り替わる可能性もあるようです。超広角カメラには約1300万画素のISOCELL S5K3L6が使われ、マクロカメラは500万画素のGalaxyCore GC05A3が組み合わされます。

フロントカメラには約1200万画素のISOCELL S5K3LCが採用される見込みで、全体としてAシリーズの中でも比較的上位に位置づけられる構成となっています。
Galaxy A37 5Gはコストバランス重視の構成
一方のGalaxy A37 5Gは、メインカメラこそA57と同じIMX906またはISOCELL S5KGNJを採用するものの、超広角カメラは約800万画素のGalaxyCore GC08A3となり、やや抑えた仕様です。マクロカメラはA57と共通の500万画素センサーが使われます。

フロントカメラについても、A37ではGalaxyCore製の約1200万画素センサーが採用されるとされており、カメラ構成全体でA57との差別化が図られています。
メインセンサー大型化のインパクト
両機種に共通する大きなトピックが、メインカメラのセンサーサイズです。IMX906は1/1.56インチとされ、前世代モデルで使われていたIMX882の1/1.95インチから大幅に大型化しています。これにより、受光量の増加によるダイナミックレンジの向上や、ノイズ耐性の改善が期待されます。
国内展開の可能性にも注目
Galaxy A57 5Gについては、以前当サイトでもお伝えした通り、すでにドコモ版に該当するキャリア型番が発見されており、ドコモからの発売は確実と見られています。一方で、SIMフリー版、楽天モバイル版、ソフトバンク版については、それぞれに対応するメーカー型番は確認されているものの、キャリア型番はまだ見つかっていません。そのため、これらの販路については現時点では流動的な状況です。
また、Galaxy A37 5Gについては、前モデルが日本国内で展開されていることから、今回の新モデルも国内投入される可能性は高いと考えられます。
今回明らかになった情報はあくまで試作段階の内容に基づくもので、今後、部材価格やメモリコストなどの影響を受けて仕様が変更される可能性もあります。ただ、ミッドレンジでも大型センサーを採用する流れが事実であれば、Galaxy Aシリーズのカメラ性能は新たな段階に入ることになりそうです。正式発表でどこまでこの仕様が反映されるのか、引き続き注目していきたいところです。


