ソニー、Xperiaの中国本土事業を完全撤退か ― 公式SNSが自主閉鎖、公式サイトからも「スマホ」が消える

ソニーのスマートフォン「Xperia」が、中国本土から静かに姿を消しつつあります。複数の中国メディアやSNS(Weibo)上の報告によると、ソニーXperiaの公式SNSアカウントが11月5日付で自主的にアカウントを閉鎖したほか、ソニー中国公式サイトのトップページからスマートフォンの製品カテゴリーが削除されたことが確認されています。

公式サイトのドメインも停止、Xperiaカテゴリは消滅

Weiboの報告によれば、Xperiaの公式サービスアカウントが本日をもって運用終了となり、ページが閲覧できない状態になりました。さらに、ソニー中国は公式サイト上で「事業調整」に伴い、「sony-xperia.com.cn」ドメインを2025年8月5日から停止したと案内しているとのことです。

加えて、同社の中国公式サイトの製品一覧からは、スマートフォンを含む「電話」カテゴリそのものが消えており、Xperia関連の製品情報を確認できない状態となっています。

中国本土での最後のXperiaは「2023年のXperia 5 V」

中国本土ではすでに新モデルの取り扱いが止まっており、最後に発売されたのは2023年の「Xperia 5 V」でした。
その後、2024年の「Xperia 1 VI」や「Xperia 10 VI」、さらに2025年の最新モデルである「Xperia 1 VII」「Xperia 10 VII」も中国本土向けには発売されていません。

そのため、今回のSNS閉鎖と公式サイトの削除は、Xperiaが中国市場から完全に撤退したことを象徴する動きとみられています。

公式発表はなし、しかし市場撤退が既定路線に

現時点で、ソニーが「撤退」について正式発表を行ったわけではありません。しかし、

  • SNSアカウントの自主閉鎖
  • スマホ製品ページの削除
  • ドメイン停止手続き
    という複数の事実が重なっていることから、業界ではすでに「Xperiaは中国本土での事業を終了した」と受け止められている状況です。

他国の市場ではフラッグシップモデルを展開し続けているXperiaですが、販売規模の大きい中国本土から完全に姿を消すのは大きな転換点と言えます。今後、アジア市場における戦略や供給体制にも影響が出る可能性があります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Xperia
スポンサーリンク
Sumahodigestをフォローする
スポンサーリンク