
英国のスタートアップNothingが、10月29日に新型スマートフォン「Phone (3a) Lite」を発表すると予告しました。しかし、その“新モデル”という触れ込みとは裏腹に、実際には既存モデルを一部改良しただけの端末である可能性が高いようです。
Nothing Phoneシリーズに新たな廉価モデル登場へ
Nothingは2025年上半期に「Phone (3a)」および「Phone (3a) Pro」を発売しており、今回のLiteはそれに続く第4のモデルとみられます。名前のとおり“Lite(軽量版)”を冠していることから、スペックを抑えた廉価モデルになると予想されています。
リーク情報によると、Phone (3a) Liteは背面の「Glyph(グリフ)」ライトを大幅に省略し、代わりに単一のLEDライトを搭載する可能性があるとのことです。このLEDはネジ付近に配置されるとみられ、これまでのNothingらしいデザインからは一歩引いた印象になりそうです。
実は“既存モデルの焼き直し”との情報も
著名リーカーのYogesh Brar氏によると、Nothingが「新製品」として発表を予定しているこのPhone (3a) Liteは、実際には既存機種をベースにしたリメイクモデルとのこと。外観や内部構成に大きな変更はなく、わずかな仕様変更にとどまる可能性があるとしています。
この情報はNothing自身のティーザー投稿とも一致しており、“完全新作”ではなく、シリーズ内の派生モデルという位置づけになる可能性が濃厚です。発表後はまずグローバル市場で発売され、その後インド市場に展開される見通しです。
ソフトウェア面にも注目集まる
現時点では、Phone (3a) LiteがAndroid 16ベースのNothing OSを搭載するかは不明です。しかし、同社が最近「プリインストールアプリの方針」を変更したことを踏まえると、いくつかのサードパーティ製アプリが初期状態で導入される可能性があります。
さらに、Nothingが一部端末で導入を検討していると噂される「ロックスクリーン広告」機能も、このLiteモデルでテストされるかもしれません。これは、同社が掲げてきた“ノーブロートウェア(無駄なプリインストールなし)”という理念からの大きな転換点となりそうです。
既視感のある“新製品”に、ユーザーの反応は?
「Phone (3a) Lite」という名称からもわかるように、本機は上位モデルであるPhone (3a)/Phone (3a) Proの下に位置づけられつつ、Nothing傘下ブランドCMFの「Phone 2 Pro」よりは上に位置づけられるとみられます。
性能面やデザイン面でどのような差別化を図るのか、Nothingの発表に注目が集まっています。
今回の新モデルは“Lite”という名にふさわしく、Nothingファン以外にも手が届きやすい価格帯を狙っていると見られます。しかし、完全新作ではない可能性もあるだけに、発表後の評価は賛否が分かれそうです。

