POCOが2025年ラインアップを再編 X8の消滅とM8シリーズの拡大が鮮明に

シャオミ傘下のPOCOが、来年以降のモデル構成を大きく見直していることが分かりました。IMEIデータやMi Codeの分析から、従来の「RedmiをPOCOとして展開する」流れは維持しつつも、各シリーズの役割を根本から再定義していることが読み取れます。特に、これまで定番だったPOCO X8が姿を消し、代わりにM8シリーズが急拡大する点は大きな変化といえます。


Mi Codeが示す2026年モデルの対応関係

まず、Mi Codeに記録されたモデル名から、RedmiからPOCOへ引き継がれる予定のラインアップが明らかになっています。

  • Redmi Note 15 5G → POCO M8 5G
  • Redmi Note 15 Pro+ 5G → POCO M8 Pro 5G
  • Redmi K90 Pro Max → POCO F8 Ultra
  • Redmi K90 → POCO F8 Pro
  • Redmi Turbo 5 Pro Max → POCO X8 Pro Max
  • Redmi Turbo 5 → POCO X8 Pro / アイアンマン特別版

この一覧を見ると、ミドルレンジの中心に据えてきたXシリーズがスリム化され、代わりにMシリーズとFシリーズの役割が強化されていることが分かります。


POCO X8は正式に消滅か

ユーザーの間では、Redmi Note 15 Pro 5Gがグローバル市場でPOCO X8として登場すると期待されていました。しかし、最新状況はむしろ逆を示しています。

  • IMEI上ではPOCO型番が存在
  • しかし商用名の登録はなし
  • Pro+モデルはすでにM8 Proとして展開
  • X8に関連するマーケティング情報が皆無

これらの状況から、今年のPOCO X8投入は見送られ、Note 15 Pro 5G自体がPOCOに転用されない可能性が高まっています。


M8シリーズがブランドの中心ラインへ

昨年好調だったM7シリーズの流れを受け、シャオミはMラインの拡大に大きく舵を切っているようです。今年のMシリーズは、これまで以上に多くの価格帯をカバーし、性能面でも引き上げを図っています。

特に注目されるのは、ミドルハイ寄りのRedmi Note 15 Pro+ 5GまでもがM8 Proとして取り込まれている点で、POCOの主力が完全にMシリーズへ移っていることが見て取れます。


Fシリーズは「Pro」と「Ultra」に集中

ハイエンド寄りのFシリーズは、Redmi K90シリーズをベースにする方針に変わりはありませんが、今年はラインアップがさらに絞り込まれます。

  • K90 Pro Max → F8 Ultra
  • K90 → F8 Pro

ここから読み取れるのは、標準のF8が存在しないという点です。POCOはFシリーズを「上位モデル限定のフラグシップキラー」として再定義し、ProとUltraの2本柱に集約していく方向性を明確にしているようです。


Xシリーズは縮小、性能重視のサブラインへ

ミドルレンジの主軸だったXシリーズは、今年からより限定的なポジションに移行します。

  • 標準X8は登場せず
  • 代わりにX8 ProとX8 Pro Maxが中心
  • アイアンマン版など特別仕様も展開

従来のボリュームゾーンではなく、性能寄りの特化シリーズとして位置づけられつつあります。


ブランド構造は「F > X > M > C」に再整理

今回浮き彫りになったPOCOの製品戦略を整理すると、ラインアップはより明確な4段階構造へ移行しているようです。

  • Fシリーズ:フラグシップキラー
  • Xシリーズ:性能寄りのミドルハイ
  • Mシリーズ:主力のミドルレンジ
  • Cシリーズ:エントリー層

この階層によって、ブランドとしての役割分担がより分かりやすくなっています。


2025年のPOCOは、例年の単純な名称変更にとどまらず、シリーズ構成自体を大幅に刷新しつつあります。X8の消滅、M8ラインの拡大、Fシリーズの高性能帯への一本化など、ブランドの方向性はこれまで以上に明確になってきました。今後正式発表が進むにつれ、この新しい構造が市場にどう受け入れられるのか注目されます。

ソース

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