
サムスンが、従来の縦長タイプとは異なる“ワイド型”折りたたみスマートフォンのデザインを示した可能性があることが分かりました。同社が最近実施したアンケート内で、この新しいフォームファクターを示すとみられる複数のコンセプト画像が提示されたと報じられています。
Pixel Foldに近い横長シルエットを採用か
情報元のSammyGuruによると、このアンケートではワイド型のFoldスタイル端末が複数提示されていたとのことです。画像を見る限り、本体のプロポーションは初代Pixel Foldに近い横長のフォルムで、Microsoft Surface Duoのような幅広デザインを持ちながら、実態としては1枚の折りたためるディスプレイを採用している構造とみられます。

提示された画像からは詳細仕様までは読み取れませんが、サムスンが縦長のZ Foldシリーズ、横開きコンパクトのZ Flip、そして3画面構造のTriFoldに続き、さらに別系統の折りたたみラインを検討している可能性がうかがえます。
製品化は未確定ながら、フォームファクター拡大の動きは継続
今回のアンケート画像が実際の製品に直結するかは不明で、あくまで“調査のためのコンセプト”にすぎない可能性もあります。ただ、サムスンがワイド型の新カテゴリを探っていることは確かで、これがアップルの折りたたみiPhone(iPhone Fold)に対抗した動きではないかとの見方も出ています。
アスペクト比は18:9と18:18の二段構えに?

これまでの噂では、このワイド型モデルは折りたたみ時に18:9、展開時には18:18という正方形に近い比率のメインディスプレイを備えるとされています。
展開時に正方形の広い領域を確保できる点は、マルチタスクを多用するユーザーにとって大きな利点となりそうです。
型番「SM-F971U」が関係している可能性
さらに最近、GSMAデータベース上に未発表のサムスン端末「SM-F971U」が登場したことも話題になっています。マーケット名として「H8」を持つこの端末は、「SM-F9xx」がFold系の型番として使われていることから、Foldスタイルの新機種である可能性が高いと見られています。
また、Z Fold 8の型番規則とは異なるため、これが噂のワイド型モデルに該当するのではないかとの推測が広がっています。
現時点では製品化の確証こそありませんが、サムスンが折りたたみ市場のさらなる細分化を目指していることは間違いありません。ワイド型Foldが現実のものとなれば、サムスンのラインナップはより多様化し、折りたたみ市場全体の競争も一段と加速しそうです。

