
Googleは、最新のテスト版「Android Canary 2510」をPixel 6以降のすべてのPixelデバイス向けに配信開始しました。今月は、10月9日に発売された「Pixel 10 Pro Fold」を含む最新のPixel 10シリーズ全機種が初めて同時対応となり、開発者や熱心なユーザーの間で注目を集めています。
Pixel全モデル対応の最新Canaryが登場
Android Canaryは、Googleが提供する最先端の開発者向けビルドで、正式版より一足早く新機能や仕様変更を試すことができる“実験的チャンネル”です。
今回配信された「Android Canary 2510(ビルド番号:ZP11.250926.010)」では、これまで以上に幅広い機種が対応対象となりました。これにより、Pixel 6シリーズから最新のPixel 10 Pro Foldまで、すべての現行Pixelユーザーがテストに参加できるようになっています。
懐中電灯の明るさ調整UIが刷新
以前のCanary版で試験的に導入されていた懐中電灯の明るさ調整スライダーが、今回のアップデートで正式に新しいUIへと進化しました。従来のシンプルなスライダーに代わり、懐中電灯のアイコンや照射の視覚効果を取り入れたデザインが採用され、より直感的で使いやすくなっています。
3ボタンナビゲーションの順序を自由に変更可能に
Androidの操作方法として根強い人気を持つ「3ボタンナビゲーション」も改善されています。新しい設定項目では、戻る・ホーム・タスク切り替えボタンの並び順を自由に入れ替えることが可能になりました。GalaxyシリーズなどSamsungの並び方に慣れているユーザーにとっては、操作の違和感を解消できるうれしいアップデートです。
AODの“スマート化”も進行中
さらに、設定アプリの内部コードからは「非アクティブ時に画面を自動でオフにする」新しいオプションの存在も確認されています。この機能が有効化されれば、バッテリー消費を抑えながら常時表示(Always-on Display)をより効率的に運用できるようになる可能性があります。現時点ではまだ実装段階ですが、Pixelシリーズの省電力機能がさらに進化する布石となりそうです。